ボーイングが現地時間4月22日に発表した2026年1-3月期(第1四半期)決算は、純損益が700万ドル(約11億1800万円)の赤字(前年同期は3100万ドルの赤字)で、2四半期ぶりに最終赤字となった。民間機納入の回復が続いていることから5四半期連続で増収となり、主力小型機の737 MAXと中型機の787は生産を安定させている。

2四半期ぶりに最終赤字となったボーイング=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
売上高は14%増の222億1700万ドル。営業利益は3%減の4億4800万ドル、年金や退職金給付の経費を除外した中核営業利益は47%増の2億9300万ドルだった。
民間航空機部門は、売上高が13%増の92億300万ドルで、営業損益は5億6300万ドルの赤字(同5億3700万ドルの赤字)。1-3月期の納入機数は前年同期比10%増の143機で、5四半期連続で前年同期を上回った。受注残は6100機以上で、金額ベースでは5760億ドル相当となった。
737 MAXは引き上げ後の月産42機を継続。今夏には新生産ライン「North Line(ノースライン)」をワシントン州シアトル近郊のエバレット工場内に設け、将来的な月産47機超の増産体制につなげる(関連記事)。787も月産8機で生産安定化を継続させている。開発中の777-9は米連邦航空局(FAA)からの型式証明の取得を進め、初号機の引き渡しは2027年を見込む。
ボーイングのケリー・オルトバーグ社長兼CEO(最高経営責任者)は「7年初から好調な出だしで、事業全体で過去最高を更新し続ける注残を原動力に勢いを増している」とコメント。「安全と品質に引き続き注力し、高品質な製品・サービスを提供する。生産を拡大して顧客との約束を果たす」と述べた。
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