ボーイングは現地時間2月4日、787型機向け脚交換サービス「ランディングギア・エクスチェンジ(LGE)」の通算100機目となる納入分を、全日本空輸(ANA/NH)向けに実施したと開催中のシンガポール航空ショーで発表した。整備済みのユニットを事前に供給することで、航空会社の運航効率と安全性の向上につなげる。

ANAの787-9(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ボーイングによると、ANAはこれまでにLGEプログラムを通じて、30機の787に整備済みユニットを受領し交換。ANAは3機種ある787ファミリーを全機種保有しているが、LGE契約は標準型の787-8と長胴型の787-9を対象に締結しており、整備工程の最適化や脚交換に伴う運航停止時間の抑制に役立てているという。
LGEプログラムは、ボーイングがオーバーホールを終えた認定済みの脚ユニットを先行して納入し、航空会社は取り外した脚を後から返却する仕組みで、交換用ユニットを自社で保有したり、複雑なオーバーホール工程を管理する必要がない点が特徴。ボーイングは過去20年にわたり同プログラムを展開しており、これまでに34社の航空会社から受託し、787は480機以上の交換契約を結んだとしている。
787ファミリーの中でもっとも多くの受注を獲得している787-9が、本格的なオーバーホールの時期を世界各国で迎える。787-9は、2014年7月9日にローンチカスタマーのニュージーランド航空(ANZ/NZ)が初受領。初の商業運航はANAで、同年8月7日の羽田発福岡行きNH241便が世界初便となった。
ボーイングは、脚ユニットの交換用在庫(エクスチェンジプール)を拡充する投資も進めている。必要な部品を必要な時期と場所で供給できる体制を強化することで、機材の稼働率向上と運航のレジリエンス(回復力)確保を図る。
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