ボーイングは現地時間2月5日、日本航空(JAL/JL、9201)が保有する787-9型機のうち、11機の客室仕様と機内インターネット接続システムを改修することで合意したと、シンガポール航空ショーで発表した。JALの最新客室デザインを既存機に導入し、今後受領する787-9の新造機と仕様をそろえるほか、低軌道(LEO)衛星通信網に対応することで、機内インターネット接続(IFC)の高速化と低遅延化を図る。

JALの787-9=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALの787-9は22機で、全機が国際線機材。客室改修はボーイングが担当し、パーツキットの提供とエンジニアリングサポートを行う。シートの更新に加え、新しい客室設備や内装デザインを導入し、JALの最新インテリアコンセプトを改修対象機にも展開する。
JALは2024年に、787-9を最大20機追加発注する契約をボーイングと締結。確定発注10機とオプション10機で、国際線機材として2028年度から受領を計画している。今回の改修では、これらの新造機と合わせて、機齢にかかわらず共通した客室イメージとサービス水準を乗客に提供できるようにする。
機内インターネット接続の改修では、ボーイングがシステム更新に必要な配線や取付け準備と関連部品を提供し、機体が新しい低軌道衛星通信網に接続できるようにする。従来より高い帯域幅と低い遅延を実現し、乗客と乗務員向けに、より高速で信頼性の高い接続環境を整える。

787-9 E91仕様のビジネスクラスを紹介するJALの客室乗務員=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALの787-9は、2015年7月1日就航。客室仕様は3種類あり、長距離国際線向けのE71仕様(3クラス195席:ビジネス44席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)、2017年7月31日に就航した中距離国際線向けのE91仕様(3クラス203席:ビジネス52席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)、E91から上級クラスを減らしエコノミーを増やしたE92仕様(3クラス239席:ビジネス28席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー190席)がある。
また、JALは100%出資する中長距離国際線LCC(低コスト航空会社)のZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)にも、787-9を投入する計画。現行の787-8と同様、JALの経年機をZIPAIR仕様に客室改修した上で投入するもので、2027年度以降に10機規模となる見通し。今回のJAL向け新仕様機は22機中11機であることから、残る11機がZIPAIR向けになるとみられる。
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