ANAHD芝田社長、787個室ビジネス「THE Room FX」8月初受領 737-8は6月から5機

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 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の芝田浩二社長は1月6日、2026年の機材計画について「機材が充実してくる1年になる」との見通しを示した。8月には、個室ビジネスクラスなど全クラスに新シートを導入するボーイング787-9型機の国際線新仕様機を初受領し、小型機の737-8(737 MAX 8)は6月から導入する計画を進めていく。

パリ航空ショーでANAの新個室ビジネスクラス「THE Room FX」をお披露目する客室乗務員=25年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

2026年の見通しを語るANAHDの芝田浩二社長=26年1月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 787-9の新仕様機には、個室ビジネスクラスシート「THE Room FX(ザ・ルームFX)」を新たに採用。2019年8月に就航した777-300ERの新仕様機「THE Room」の快適性を継承しつつ、787の機体幅に最適化したもので、中型機向けのビジネスクラスの刷新は約10年ぶり。プレミアムエコノミーとエコノミークラスも新シートを採用し、全クラスが新シートになる。

新仕様機の座席数は3クラス206席(ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー137席)。既存機と比べてエコノミークラス1列9席分の減少にとどめた(関連記事)。

 787は、THE Room FXを搭載する787-9の新仕様機が「少なくとも3機」(芝田社長)は受領できる計画で、国内線用の787-10と787-9も計2機程度は引き渡されるという。

 国内線用の737-8について、芝田社長は「今年は5機入ってくる」とし、6月から737-800の経年機更新を進める。

 一方、開発遅延が続く次世代大型機777-9(777X)について、芝田社長はボーイングと交渉を続けているとした上で、「(受領第1陣となる航空会社向けの納入遅延で)玉突きで遅れる覚悟はしている」と述べた。現在の予定では、ボーイングは2027年から納入を始める見通しで、ANAの受領は2026年度下期となる2027年1-3月期となる見込み。

 また、エンジンの点検作業などで、長らくAOG(地上待機)となっていた機体については、787は「ほぼ解消した」と説明。エアバスA320neoファミリーも、足元で3機程度まで減少しており、「空を飛べる飛行機の数は回復した」という。787はロールス・ロイス製トレント1000(Trent 1000)」、エアバス機はプラット&ホイットニー(PW)製PW1100G-JMの不具合対策で稼働が低下していたが、計画通りの運航が可能な体制が整いつつある。

 ANAは今年、1986年3月の国際線定期便就航から40周年を迎える。2026年度から始まる新たな中期経営戦略のもと、機材の質と量の両面から成長軌道への回帰を目指す。芝田社長は「撓(たわ)めてきた力を發(はなつ)年にする」と誓った。

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