エアライン — 2024年1月19日 20:41 JST

JAL、羽田事故で乗客けが1人増 肋骨にひび

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 日本航空(JAL/JL、9201)は1月19日、羽田空港で2日に起きた海上保安庁機MA722(ボンバルディアDHC-8-Q300、登録記号JA722A)とJALのエアバスA350-900型機(札幌発羽田行きJL516便、JA13XJ)による衝突炎上事故で、けがをした乗客が1人増えて3人になったと発表した。

海保機との衝突で焼け落ちたJALの札幌発羽田行きJL516便のA350-900 JA13XJ=24年1月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALによると、けがをした乗客は肋骨(ろっこつ)にひびが入る骨折だったことが新たに確認されたという。これまでに打撲と捻挫(ねんざ)が1人ずつだったことから、けがと診断された乗客は3人になった。一方、体調不良で医療機関を受診した人は1人減の12人で、付き添いの1人を対象から外したため。

 JL516便は乗客367人(幼児8人含む)と乗員12人(パイロット3人、客室乗務員9人)の計379人が搭乗していたが、全員が3カ所の出口から緊急脱出した。左右4カ所ずつ計8カ所あるドアのうち、前方2カ所(L1・R1)、後方1カ所(L4)を使って脱出した。残り5カ所は炎が見えるなどの理由で、客室乗務員が使用不可と判断した。海保機は乗員6人のうち機長を除く5人が亡くなった。

 事故原因は国の運輸安全委員会(JTSB)が調査にあたっている。

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