日本航空(JAL/JL、9201)グループ整備会社のJALエンジニアリング(JALEC)は3月19日、機体整備に航空機3Dモデルを活用した新システムを東京大学発のベンチャーと共同開発し、運用を始めたと発表した。仮想空間に整備環境を再現し、タブレットやパソコンなどの端末で整備箇所を直感的に確認できるようになった。今回の新整備情報プラットフォームは、国内の航空業界初の情報基盤だという。

JALECとアスカラボの新整備情報プラットフォームで再現するJALのA350(JAL提供)
3D技術を用いたソフトウェアを開発するアスカラボ(東京・世田谷区)と共同開発した新システムで、機体の3Dモデルと360度カメラの画像を組み合わせ、バーチャル空間上に実際の整備環境を再現する。整備士は手持ちの端末で整備箇所を確認し、作業に必要な品質情報や技術資料などへアクセスする。
新システムは、これまで分散していた情報へのアクセスを一元化。整備士は作業前に必要な情報を容易に確認できるようになった。また360度カメラ画像を活用することで、作業箇所の状況を整備作業前のブリーフィングで視覚的に共有し、安全確認のほか危険予知などにもつなげていく。
アスカラボは、東大発テクノロジーベンチャーとして2008年設立。3Dデータ処理技術を基盤とした、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)を包括した「XR(クロスリアリティ)」アプリケーションを開発する。

JALECとアスカラボが共同開発した新整備情報プラットフォームの概要(JAL提供)

新整備情報プラットフォームを活用するJALECの整備士(JAL提供)

新整備情報プラットフォームを活用するJALECの整備士(JAL提供)
関連リンク
JALエンジニアリング
アスカラボ
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