日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2026年2月の訪日客数は前年同月比6.4%増の346万6700人で、2カ月ぶりに前年同月を上回り、2月の過去最高を記録した。関係が悪化している中国からの大幅減が続いているものの、韓国や台湾、米国などで2月の最高を記録したことから増加に転じた。出国した日本人は7.4%減の109万3300人で、2021年3月以来4年11カ月ぶりに前年同月割れ。10カ月連続で100万人を上回る一方、コロナ前の7割程度の回復にとどまった。
—記事の概要—
・26年2月の動向
・方面別実績
26年2月の動向

2カ月ぶりに前年超えとなった26年2月の訪日客(資料写真)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
JNTOが重点市場としているのは23カ国・地域で、このうち前年割れとなった中国とマレーシア、ベトナム、豪州、中東の5市場を除く18市場で2月の過去最高となった。
前年は1月下旬だった中華圏の旧正月休暇・春節が今年は2月中旬となったことから、東アジアを中心とした各市場で需要が高まった。中国からの訪日客は45.2%減で、3カ月連続で前年同月を下回った。
方面別実績
方面別に見ると、アジアでは韓国が108万6400人(前年同月比28.2%増)で、23市場最多の訪日客数となった。中国は39万6400人(45.2%減)、台湾は69万3600人(36.7%増)、香港は23万3900人(19.6%増)、インドは1万5900人(22.7%増)だった。
ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では、タイが11万7000人(0.2%増)、シンガポールが5万1300人(214%増)、マレーシアが5万9700人(8.0%減)だった。インドネシアは5万1200人(8.9%増)、フィリピンは7万1700人(7.5%増)、ベトナムは6万1000人(17.4%減)だった。
欧州では、英国が3万5600人(13.3%増)、フランスが3万600人(15.4%増)、ドイツが2万1900人(17.5%増)。イタリアは1万2200人(10.3%増)、スペインは1万200人(3.8%増)、ロシアは7700人(35.9%増)、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの4カ国で構成する「北欧地域」は1万3600人(13.2%増)だった。
サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、オマーン、カタール、クウェートのGCC(湾岸協力理事会)の加盟6カ国にトルコとイスラエルを加えた8カ国で構成する「中東地域」は、1万人(7.5%減)だった。
米大陸では米国が21万9700人(14.7%増)、カナダは5万1300人(15.3%増)、メキシコは1万5400人(42.8%増)だった。オセアニアでは、豪州が8万7000人(2.0%減)だった。そのほかの国・地域からは11万3400人(14.1%増)が入国した。
・1月訪日客、4年ぶり前年割れ 中国大幅減、韓国は初の110万人超え(26年2月19日)
