ボーイング, 機体 — 2023年8月12日 12:33 JST

SUBARU、777の中央翼納入30周年 777Xも参画

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 SUBARU(7270)は、ボーイング777型機の主要構造部位であるセンターウイングボックス(中央翼)の製造開始から30周年を迎えた。777の製造は、日本企業が主要構造部位の約21%を担当している。

777中央翼の製造出荷30周年を祝うSUBARUの社員(ボーイング提供)

 777は、当初は767-Xとして航空会社へ提案が始まった大型機。最初に製造された飛行試験機(777-200、ラインナンバーWA001、登録記号N7771)は、1994年6月12日に初飛行した。大別すると標準型の777-200、長胴型の777-300があり、さらに777-200には航続距離延長型の777-200ER、長距離型の777-200LR、777-200LRを母体とする貨物機777Fが、777-300には航続距離延長型の777-300ERがある。

 777の主要構造部位のうち、中央翼は胴体と主翼を結合する機体構造の要となる。SUBARUは、ボーイングの最終組立工場へ中央翼を最初に出荷した日となる8月7日に、30周年を祝う記念式典を開いた。

ボーイング777初号機WA001(同社提供)

 現在ボーイングは、後継機777Xを開発中。メーカー標準座席数が2クラス395席の777-8と、426席の777-9の2機種で構成し、777-9から開発が進められている。2022年1月31日には、777-8をベースとする大型貨物機「777-8 Freighter(フレイター)」の開発が発表された。

 777Xも、日本の製造分担割合は777と同じ主要構造部位の約21%。担当部位も777を基本的に踏襲した。三菱重工業(7011)が後部と尾部胴体、乗降扉を、川崎重工業(7012)が前部と中部胴体、主脚格納部、貨物扉を、SUBARUが中央翼、中央翼と主脚格納部の結合、主脚扉、翼胴フェアリング(前部)を、新明和工業(7224)が翼胴フェアリング(中・後部)を、日本飛行機が主翼構成品の製造を担当している。

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