エアライン, ボーイング, 機体 — 2018年9月19日 19:11 JST

世界初の777、米ピマ航空宇宙博物館に ボーイングとキャセイパシフィック航空が寄贈

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ボーイングとキャセイパシフィック航空(CPA/CX)は現地時間9月18日、世界初のボーイング777型機(777-200、ラインナンバーWA001、登録番号B-HNL)を、米アリゾナ州にあるピマ航空宇宙博物館に寄贈すると発表した。

ピマ航空宇宙博物館に寄贈された世界初の777であるキャセイパシフィック航空の777-200 B-HNL(同社提供)

 世界初の777は18日に、キャセイの本拠地である香港からアリゾナ州ツーソンへ向かった。機体は350機以上の航空機とともに、博物館に永久展示される。

 初飛行は1994年6月12日。飛行試験機(登録番号N7771)として数年間使われ、2000年12月にキャセイパシフィック航空の機材に加わった。エンジンは、ボーイング時代はプラット・アンド・ホイットニー製PW4000だったが、キャセイではロールス・ロイス製トレント800に換装された。

 今年5月に退役するまでの18年間で、2万519便を運航し、飛行時間は4万9687時間となった。

 ボーイングの受注実績によると、キャセイは自社発注では777-200を5機、777-300を12機、777-300ERを49機発注し、すべて受領済み。次世代機777Xのローンチカスタマーとして21機発注しており、777-9を2021年から受領する見込み。

ピマ航空宇宙博物館に寄贈された世界初の777であるキャセイパシフィック航空の777-200 B-HNL(同社提供)

ピマ航空宇宙博物館に寄贈された世界初の777であるキャセイパシフィック航空の777-200 B-HNL(同社提供)

関連リンク
Pima Air & Space Museum
キャセイパシフィック航空
Boeing
ボーイング・ジャパン

A350-1000も導入
キャセイのA350-1000、日本初飛来 慣熟の一環、関空に(18年7月18日)
キャセイパシフィック航空、A350-1000初受領 7月から香港-台北線(18年6月19日)

写真特集・キャセイパシフィック航空A350-1000
ビジネス編 ヘリンボーンの1-2-1配列(18年7月28日)
プレエコ・エコノミー編 個人用モニターを大型化(18年7月28日)
操縦室・ギャレー編 窓あり化粧室も(18年7月30日)

日本初の777も退役済み
特集・さよなら日本初の777、JA8197
前編 ANA整備士「賢すぎる飛行機」(16年9月2日)
後編 ANA機長「信じられないくらい警告出ない」(16年9月7日)

写真特集・日本初の777、ANA初号機JA8197
機内編 405席の大型国内線機材(16年8月30日)
機体編 20年間お疲れさま(16年8月31日)

JA8197米国の売却先へ
日本初の777、台風後の羽田から売却先へ ANA初号機JA8197(16年8月22日)

JA8197商業運航最終日
日本初の777、ANA初号機が運航終える JA8197退役(16年8月15日)

特集・777就航20周年
・前編 ANAの777、寡黙に飛び続けて20年(15年12月29日)
・後編 ANA機長「運航環境が追いついてきた」(15年12月30日)