エアライン, ボーイング, 機体 — 2021年5月11日 07:15 JST

ANA、737-700に退役記念デカール貼付 最後の2機に

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)は5月10日夜、6月に全機退役するボーイング737-700型機に退役記念デカールを貼り付ける作業を羽田空港の格納庫で報道関係者に公開した。現在残っている2機(登録記号JA05AN、JA06AN)の機首両サイドに、退役記念デカールを貼り付けた。6月まで運航する予定で、初便は10日に作業を終えたJA05ANによる11日朝の羽田発八丈島行きNH1891便となる見込み。

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANにデカールを貼り付け保護用シートをはがす整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 最初にデカールを貼り付けたJA05ANは、10日の鳥取発羽田行きNH300便の運航終えた後、午後9時すぎに羽田の格納庫へ到着。整備士たちがデカールを貼り付ける部分を清掃後、位置合わせをして貼り付け、保護溶剤を塗って完成させた。左右2カ所で、午後10時30分前には作業を終えた。

 737-700は、持株会社化する前のANAが2003年6月に18機発注。2005年11月から導入を開始し、2008年4月に完納となった。初号機(JA01AN)と2号機(JA02AN)は金色塗装の「ゴールドジェット」で、中部空港(セントレア)を拠点とし運航していたことから、名古屋城の「金鯱」にちなんで金色となった。

 座席数は、2クラス120席(プレミアムクラス8席、普通席112席)。2006年1月からは国際線にも投入し、国内線と国際線の兼用機として運航してきた。退役済みの初号機のみ、ANAHDが出資するエア・ドゥ(ADO/HD)へリースされた際に1クラス144席仕様となり、返却後も退役までこの仕様のまま運航していた。

 また、18機のうち2機は航続距離延長型の737-700ERで、世界初導入。「ANA BusinessJet(ANAビジネスジェット)」と命名され、座席数は最初に導入したJA10ANが2クラス48席(ビジネス24席、エコノミー24席)、2機目のJA13ANは世界でも珍しい全席ビジネスクラス(38席)で、成田-ムンバイ線などの国際線を飛んでいたが、2016年3月に2機とも退役。2007年3月の就航から9年で退役と、20年は飛ぶ旅客機の中では短命だった。

羽田空港の格納庫で左側のデカール貼り付け作業を終えた737-700 JA05AN=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 最初に売却先へフェリー(回航)された機体はJA10ANで、2016年5月9日に行われた。また、初号機は2020年12月8日にフェリーされている。現在残っている737-700は、すでに運航から離脱している2号機(JA02AN)を含めて3機で、JA05ANとJA06ANの2機が6月まで運航を続ける。

 10日のJA05ANは、羽田発八丈島行きNH1891便を皮切りに、折り返しの八丈島発羽田行きNH1892便、羽田-高松線(NH535/536)、羽田-鳥取線(NH297/300)の3路線6便に投入する見通し。JA06ANへの貼付は12日夜に予定しており、13日から投入する見込み。6月19日には、中部空港で退役記念チャーターを実施する。

*写真は21枚。
*11日から運航開始。記事はこちら

デカール貼付作業のため羽田空港の格納庫に向かう737-700 JA05AN(奥)=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

デカール貼付作業のため羽田空港の格納庫に入る737-700 JA05AN=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

デカール貼付作業のため羽田空港の格納庫に入った737-700 JA05AN=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

737-700 JA05ANに貼り付けられるデカール=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫でデカール貼付前に737-700 JA05AN を拭く整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫でデカール貼付前に737-700 JA05AN
を拭く整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANにデカールを貼り付ける整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANにデカールを貼り付ける整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANに貼ったデカールに保護溶剤を塗るためマスキングする整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANのデカールに保護溶剤を塗る整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で貼り付け作業を終えた737-700 JA05ANの左側デカール=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で貼り付け作業を終えた737-700 JA05ANの左側デカール=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で左側のデカール貼り付け作業を終えた737-700 JA05AN=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANにデカールを貼り付ける整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANにデカールを貼り付ける整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で737-700 JA05ANに貼ったデカールに保護溶剤を塗るためマスキングする整備士=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で貼り付け作業を終えた737-700 JA05ANの右側デカール=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫で右側のデカール貼り付け作業を終えた737-700 JA05AN=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の格納庫でデカール貼り付け作業を終えた737-700 JA05AN=21年5月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
全日本空輸
ANA国内チャーターイベント特集

運航初日
ANA、退役デカール貼った737-700運航開始 リボンはゴールド(21年5月11日)

機材計画
ANA、737-700退役へ 6月に全3機、中部で記念チャーターも(21年4月26日)
ANA、機材を8%削減 22年度末は最大280機(21年5月2日)

世界初の737-700ER
9年で退役、もう一つの“ANAビジネスジェット”737-700ER(21年4月10日)

特集・さよならANAビジネスジェット
前編 40席の贅沢仕様737-700ER(16年3月30日)
後編 窓付きトイレの贅沢仕様737-700ER(16年4月8日)

エア・ドゥ時代のJA01AN
「すてきなたびを」写真特集・エア・ドゥ新塗装737-700(12年11月3日)

737-500は20年6月退役
ANA、最後のスーパードルフィン羽田から離日 737クラシック日本から姿消す(20年8月4日)
ANAの737-500スーパードルフィン最終便、福岡から羽田到着 25年間運航(20年6月14日)
ANA、737-500に退役記念デカール スーパードルフィン3機に(19年12月7日)

写真特集・ANA 737-500スーパードルフィン退役
福岡編 四半世紀で500人以上が操縦桿握る
羽田編 737クラシック日系最後の商業運航

写真特集・ANA 737-500スーパードルフィン福岡公開
機内編 アナログ計器やシート灰皿跡が四半世紀物語る
外観編 イルカ描かれたエンジンカウル