エアバス, エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年12月5日 16:20 JST

大韓・アシアナ、Starlinkで機内Wi-Fi 26年下期以降、傘下LCC 3社にも

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 大韓航空(KAL/KE)は12月5日、同社を含めた韓進(ハンジン)グループ傘下の航空5社が米スペースXの衛星通信「Starlink(スターリンク)」による機内インターネット接続を順次導入すると発表した。アシアナ航空(AAR/OZ)のほか3社ある傘下LCCにも導入する。サービス開始時期は各社により異なる。年末から導入準備を始め、早ければ2026年下期以降を予定する。韓国の航空会社がスターリンクを導入するのは初めてで、今後の企業統合へ備える。

スターリンクを導入する韓進グループの航空5社。(左から)大韓航空、アシアナ航空、ジンエアー、エアプサン、エアソウル(大韓航空提供)

 導入するのは大韓航空とアシアナ航空のフルサービス航空会社(FSC)2社のほか、ジンエアー(JNA/LJ)、エアソウル(ASV/RS)、エアプサン(ABL/BX)のLCC 3社。フルサービス2社は長距離機材から優先的に導入し、2社とも保有するエアバスA350-900型機と、大韓航空のボーイング777-300ER型機に適用する。両社は2027年末までに全機への導入完了を計画する。

 LCC 3社のうち、大韓航空系のジンエアーは737-8(737 MAX 8)から導入し、アシアナ航空系のエアソウルとエアプサンは導入機種を検討中だという。

 大韓航空を傘下に持つ韓進(ハンジン)グループは2024年12月に、アシアナの株式を取得し子会社化。新しいCI(コーポレートアイデンティティ)を今年3月11日に発表し、1984年以来41年ぶりに新ロゴを導入したほか、機体デザインも刷新した。企業統合は進行中で、大韓航空の崔晶皓(チェ・ジョンホ)副社長によると、2026年末に新体制へ移行するという(関連記事)。

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