日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資するZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は、米スペースXの衛星通信「Starlink(スターリンク)」による機内インターネット接続を2026年春から導入し、早ければ2月の米フロリダ州オーランドへのチャーター便に先行投入する。2023年から技術実証を進めてきたもので、西田真吾社長が10月28日、都内で明らかにした。

Starlinkによる機内Wi-Fiサービスを26年春から開始予定のZIPAIR=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ZIPAIRは、2020年の就航時から機内Wi-Fiサービスを無料で提供。Starlinkの導入にめどがつき、衛星通信システムを見直す。
トランプ大統領が来日中の28日、ZIPAIRは成田とオーランドを結ぶ、日本初のチャーター便を2月下旬から3月上旬に運航すると発表。Starlinkも同時期にサービス開始を目指す。西田社長は「来年春を目指しているが、このチャーターだけでもStarlink(に対応した)機体で運航したい」と、Starlinkのサービス開始時期に触れ、オーランドへのチャーター便で先行提供する考えを示した。
ZIPAIRは、2023年1月にStarlinkの技術実証を始めると発表。海外ではエアバス機向けの認証取得が先行していたが、ボーイング機も777向けに導入が進み、787への導入もめどがついた。
機材は787-8(2クラス290席)が8機で、2026年度に新造機を2機受領して10機体制を構築。2027年度から787-9を10機導入する。
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