エアライン — 2025年3月11日 22:20 JST

大韓航空、機内食とアメニティ刷新 新ロゴとともにサービス強化

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 大韓航空(KAL/KE)は現地時間3月11日、1984年以来41年ぶりとなるロゴの刷新と併せて、新しい機内食やアメニティを発表した。12日から一部の長距離国際線で提供を開始し、順次拡大を予定している。

新しい機内食を発表した大韓航空(同社提供)

 新しい機内食は、韓国料理を中心に多彩なメニューを展開。ファーストクラスとビジネスクラスでは、「霜降りビビンバ」「アワビ丼」「神仙炉(シンソルロ)」などの高級韓国料理を用意する。シンソルロは王室料理として知られる韓国の伝統鍋料理で、さまざまな食材が層をなして盛り付けられるのが特徴だという。

 これらのファースト・ビジネスクラス向け機内食は、ソウルのレストラン「Cesta」のオーナーシェフ、キム・セギョン氏が監修。機内での提供に適したレシピを開発した。

 エコノミークラスでは、「サーモンビビンバ」「タコと豚肉の炒めご飯」など韓国の味を楽しめるメニューを提供するほか、「豆腐のパッタイ」「辛いナス炒め」「ロゼパスタ」などの多国籍料理も加え、選択肢を広げる。

 食器も一新し、ファーストクラスではフランスのベルナルド(Bernardaud)のチャイナウェア、クリストフル(Christofle)のカトラリー、ドイツのリーデル(Riedel)のワイングラスを採用。ビジネスクラスには、アルマーニ・カサ(Armani Casa)の食器とワイングラスを導入し、高級感を演出する。

大韓航空の新しい機内食メニュー(同社提供)

大韓航空の新しい機内食メニュー(同社提供)

 寝具は、ファースト・ビジネスクラスともにイタリアの高級寝具ブランド「フレッテ(Frette)」の製品を採用し、機内での快適性を高める。

 アメニティキットも刷新。ファースト・ビジネスクラスでは英国のハイエンドブランド「グラフ(Graff)」のアメニティキットを導入する。ポーチのデザインはネイビー、グリーン、ブラックの3種類があり、8カ月ごとにローテーションする仕組みとした。環境への配慮も強化し、アメニティの包装を最小限に抑えるほか、歯ブラシの持ち手やアイマスク、イヤープラグケースには再生素材を使用する。

 新しい機内サービスは、12日からニューヨーク(JFK)、パリ(CDG)、ロンドン(ヒースロー)などの長距離主要10路線で導入。6月には長距離全路線に拡大し、9月からは短中距離路線を含む全便で提供を予定している。

大韓航空の新しいアメニティ(同社提供)

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