エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2025年3月10日 08:30 JST

大韓航空、新塗装787-10が姿現す アシアナ統合で刷新

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 アシアナ航空(AAR/OZ)を子会社化した大韓航空(KAL/KE)が、機体のデザインを刷新する。初の新塗装機となったのは、大韓航空のボーイング787-10型機の初号機(登録記号HL8515)で、現地時間3月9日夜に釜山からソウルの金浦空港へKE144便として到着した。

*成田初便の記事はこちら

ソウル金浦空港で3月9日夜に撮影された大韓航空の新塗装初号機となった787-10 HL8515(撮影者jun.aviation氏のInstagramから)

 9日に金浦空港でjun.aviation氏により撮影された写真によると、新デザインはグレーがかったブルー系のカラーを基調として、底部に白をあしらったツートンになった。韓国の国旗「太極旗」をモチーフにしたロゴの形状はほぼ変わらないものの、赤と青による塗り分けはなくなり、機体前方に「KOREAN」と大きく描かれている。

 大韓航空を傘下に持つ韓進(ハンジン)グループは、アシアナ航空の買収を2020年11月16日に決議。競争法上の審査を14カ国・地域で受け、2024年12月12日にアシアナ航空株を取得して子会社化したと発表した。新体制へ移行後、2年程度の準備期間を経て統合を終える計画を進めている。

成田空港へ着陸したHL8515による大韓航空787-10初便のソウル発KE703便=24年7月25日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

大韓航空787-10初号機HL8515の個室ビジネスクラス=24年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新デザインを初めてまとったのは、大韓航空が2024年7月25日に就航させた787-10の初号機。787-10は3機種ある787の中では最大サイズで、初便はソウル(仁川)発成田行きKE703便だった。従来塗装での運航は約7カ月間で終えることになった。

 座席数は2クラス325席で、ビジネスクラス「プレステージクラス」が36席、エコノミークラスが289席。エンジンは米GE製GEnx-1Bを搭載する。ビジネスクラスは最新の「プレステージ・スイート2.0」で、ドア付きの個室タイプとなっている。

大韓航空787-10初号機HL8515のビジネスクラス=24年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港に到着した大韓航空787-10初号機HL8515。就航から約7カ月で新塗装になった=24年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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SeungJun Yeon (@jun.aviation)(撮影者jun.aviation氏のInstagram)

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(1)ビジネスクラスはドア付き個室「プレステージ・スイート2.0」
(2)エコノミーは4K対応13インチ画面
(終)胴体最長68.3mの787