エアライン, ボーイング, 機体 — 2026年5月15日 18:03 JST

スカイマーク、737-10座席数207席に3席減 27年受領、座席間隔31インチ維持で

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 スカイマークは5月15日、ボーイング737-10(737 MAX 10)型機の座席数を見直し、従来の1クラス210席から3席減の同207席に決定したと発表した。2027年度から7機導入する。

スカイマークが導入する737-10(手前)と737-8の模型=23年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイマークの本橋学社長は「当社の737のシートピッチ(座席間隔)は31インチ(約78cm)。ボーイングとこれを維持するためのレイアウトを考えた結果、3席減らすことになった」と説明。737-10は1列あたり通路を挟んで左右に3席ずつ計6席が並ぶことから、片側3席分を減らすことになったという。

 737-10は、737 MAXファミリーの中で胴体長がもっとも長い「最大の737 MAX」で、日本の航空会社ではスカイマークが初めて発注。全長は737-8が39.5メートル、737-10は4.3メートル長い43.8メートルで、航続距離は737-8が6570キロ、737-10が5740キロとなる。エンジンはいずれもCFMインターナショナルの新型エンジン「LEAP-1B」を採用している。

 737-10は、コロナ前のロードファクター(座席利用率)が80%超の羽田-福岡線などの羽田幹線を中心に投入。取りこぼしを防ぐことで収益向上につなげる。燃費は737-800と比べて737-8が約15%削減、737-10は約19%削減となる見込み。

ファンボロー航空ショーで飛行展示を披露する737-10=22年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港へ着陸した日本初の737 MAXとなったスカイマークの737-8 JA738A(手前)と既存の737-800=26年5月4日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイマークは、現行機材737-800(1クラス177席)の後継機として、737 MAXのうち標準型の737-8を13機、胴体長がもっとも長い737-10(737 MAX 10)を7機の計20機を導入予定。日本初の737 MAXとなった同社の737-8初号機(登録記号JA738A)は、現地時間4月29日(日本時間30日)に受領し、羽田空港には5月4日に到着した。座席数は737-8が1クラス177席で現行機と同数、737-10は17%増の1クラス207席となる。737-8はリース機から順次受領し、737-10は全7機が購入機となる。

 737 MAXの導入に伴い、2026年度と2027年度の機材数は30機だが、2028年度から2030年度は33機体制になる。本橋社長は「1日の1機当たりの運航便数が5.3便くらい。海外では1機当たり12時間くらいは飛んでおり、ユニットコストを下げるためには、機材を使い倒すことがキーになると思う」と述べ、機材数よりも稼働率を向上させることが収益性改善につながるとの考えを示した。

 15日に発表した2026年3月期通期決算は、事業収益が前期(2025年3月期)比1.4%増の1104億4100万円で過去最高となった一方、純利益は23.7%減の16億3800万円で、3期連続で減益となった。営業利益は1.4%減の18億100万円、経常利益は282.4%増の29億700万円と大幅に増えた。経常利益は、外貨建資産・負債を期末レートで評価替えしたことにより、為替差益13億3800万円を計上したことが寄与した。また、特別利益では、航空機エンジン売却による固定資産売却益7億1200万円を計上した。

 2027年3月期通期の業績予想は、事業収益が2026年3月期比9.4%増の1208億円、営業利益が16.7%減の15億円、経常利益が72.5%減の8億円、純利益が51.2%減の8億円。運航規模の拡大により増収を見込む一方、新機材導入や運航便数拡大に伴う各種費用の増加、原油高・円安などで減益を想定する。


【動画】スカイマーク 737 MAX フルフライトシミュレーター


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動画(YouTube Aviation Wireチャンネル
スカイマーク 737 MAX フルフライトシミュレーター

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