ボーイングは現地時間5月30日(日本時間31日)、空中給油・輸送機KC-46A「ペガサス」2機を、米カリフォルニア州のトラビス空軍基地へ納入したと明らかにした。米空軍への引き渡しは計93機となった。

トラビス空軍基地へ向かうKC-46A(ボーイング提供)
今回引き渡された2機は、同基地向けの12号機と13号機にあたり、第60航空機動航空団が運用する見通し。
KC-46Aは、ボーイングが長距離貨物機「767-200LRF」として計画した機体を基に開発された空中給油・輸送機で、767-200ER旅客機の胴体、767-300F貨物機の主翼・着陸装置・貨物用ドア・床、767-400ERのコックピットとフラップを組み合わせたKC-767の米軍仕様「KC-767 Advanced Tanker(KC-767AT)」を発展させたもの。空中給油機能などを装備しない貨物機「767-2C」として製造後、軍用機として改修されるとKC-46Aになる。
日本はKC-46Aを6機発注済みで、4機を受領済み。5月に来日したボーイングでKC-46Aの事業開発を担当するショーン・マーティン・シニアセールスマネージャーは、航空自衛隊向け5号機と6号機の引き渡し時期について、「年末までに予定通り引き渡しを見込んでいる」と説明している。一方、不具合が起きている「RVS(Remote Vision System:遠隔視認システム)」の改良版導入は、2027年となる見通し。
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KC-46A Pegasus(Boeing)
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