ボーイング, 官公庁, 機体 — 2023年4月2日 21:23 JST

米空軍、KC-46の通信機能強化 ボーイングと改修契約

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 ボーイングは、米空軍から空中給油・輸送機KC-46A「ペガサス」のBlock 1(ブロック1)アップグレード契約を受注した。高度な通信機能が追加され、データ通信や状況認識能力を強化する。

F-15に空中給油するKC-46(ボーイング提供)

 契約額は1億8400万ドル(約244億円)。改修作業にはアンチジャミングや暗号化機能を備えた通信技術などが含まれる。これらの機能により、戦場の状況把握のためにKC-46Aから自軍や同盟国の部隊に提供するデータや通信を強化する。

 ボーイングによると、高度戦闘管理システムの統合を含む戦域ネットワーク機能の拡張を続けていくという。

 KC-46Aは、旅客機の767-200ERを母機とし、コックピットは787と同様15インチ・ディスプレイを装備。エンジンはプラット&ホイットニー(P&W)製PW4062で、最大離陸重量は41万5000ポンド、搭載燃料は21万2299ポンド。空中給油のほか、輸送機として人員や物資、負傷者を運べる。

 ボーイングは米空軍向けに179機の製造を計画しており、これまでに69機を納入済み。航空自衛隊は6機調達する計画で、2機が引き渡されている。また、イスラエル空軍とは4機を納入する契約を結んでいる。

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