ボーイング, 機体 — 2014年12月29日 23:50 JST

ボーイングと米空軍、KC-46空中給油機の初飛行成功

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 ボーイングは現地時間12月28日(日本時間29日)、米空軍と共同で767-200型機を母機とする、KC-46空中給油・輸送機の初飛行に成功した。

初飛行に成功した米空軍のボーイングKC-46空中給油・輸送機=12月28日 PHOTO: Paul Gordon/Boeing

 使用した機体は、空中給油システムを装備していない「767-2C」と呼ばれる試験機。28日午前9時29分(現地時間)に同社施設のペイン・フィールドを離陸し、3時間32分の飛行後、同社施設であるボーイング・フィールドに着陸した。同機には型式証明取得後、軍用システムが装備される。

 ボーイングは2011年に米空軍と締結した次世代空中給油機の設計・開発契約に基づき、767-2Cを2機とKC-46Aを2機の試験機4機を製造。767-2Cは輸送機としてのフライトテストを実施し、KC-46は空中給油機としての全装備を搭載し、FAA(米国連邦航空局)と軍からの認証取得プロセスの一環として、フライトテストを実施する。

 給油方式は、米空軍機が採用するフライングブーム方式のほか、米海軍・海兵隊機のプローブ・アンド・ドローグ方式の2形式に対応。ブームはフライ・バイ・ワイヤ方式の最新型で、給油オペレーター席には24インチの高解像度3Dディスプレイが備えられる。また、前部胴体上部には自らブーム方式で給油を受けられる給油口を備える。

 コックピットは、787と同様15インチ・ディスプレイを装備。乗員は4人から15人としている。エンジンは、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製PW4062を搭載する。最大離陸重量は41万5000ポンド、搭載燃料は21万2299ポンド。

 米空軍への引き渡しは、2017年までに第1次分として18機が納入される予定。2027年までに、179機の製造を終える計画となっている。

KC-46の機内構造や輸送機としての搭載例(ボーイングの資料から)

787と同様15インチ・ディスプレイを備えるKC-46のコックピット(ボーイングの資料から)

24インチの高解像度3Dディスプレイが備えられた給油オペレーター席(ボーイングの資料から)

関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン

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