エアバス, エアライン, 官公庁, 機体, 空港 — 2024年1月6日 18:05 JST

羽田C滑走路、8日再開へ撤去大詰め 海保機は完了

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 1月8日の運用再開を目指し、羽田空港のC滑走路(RWY16L/34R)では機体の撤去作業が続いている。海上保安庁機MA722(ボンバルディアDHC-8-Q300、登録記号JA722A)の撤去は終わり、6日は日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350-900型機(札幌発羽田行きJL516便、JA13XJ)の胴体や右エンジンを撤去する作業が進められていた。

*8日午前0時再開。記事はこちら

JAL A350-900 JA13XJの右エンジンの撤去作業が進む羽田C滑走路=24年1月6日15時35分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JAL機の撤去作業現場には、大型のトレーラーやクレーン、ショベルカーなどが入り、作業者が白い作業服を着て撤去作業にあたっていた。航空局の空港消防車が胴体周辺で待機していたが、午後4時8分ごろからは右エンジンのそばへ移動した。

 A350-900は大型の双発旅客機で、全長66.8メートル、全幅64.75メートル、全高17.05メートル。座席数は3クラス369席(ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席)または同391席(ファーストクラス12席、クラスJ 56席、普通席323席)で、エンジンは英ロールス・ロイス製Trent XWB(トレントXWB)を左右に1基ずつ計2基装備している。

JAL A350-900 JA13XJの撤去作業が進む羽田C滑走路=24年1月6日15時15分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

海保機MA722が撤去された羽田C滑走路のC5付近=24年1月6日15時39分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 8日のC滑走路再開後、全日本空輸(ANA/NH)は通常通り全便運航を予定。一方、JALは、2日の事故によりA350-900が1機減の15機となり、羽田-伊丹線など国内線幹線への影響が見込まれる。

 JALはボーイング777型機の後継機として、2013年10月7日にA350を発注したと発表。標準型のA350-900を18機、長胴型のA350-1000を13機の計31機を確定発注し、オプション(仮発注)で25機購入する契約を締結した。A350-900は国内線機材で2019年9月1日に就航しており、16号機(JA16XJ)まで受領している。

 20年ぶりの国際線フラッグシップ刷新となるA350-1000は、初号機(JA01WJ)が現地時間2023年12月11日にエアバスから引き渡され、13日には世界の報道関係者向けに初公開された。14日に仏トゥールーズを出発し、羽田には翌15日に到着した。1路線目の羽田-ニューヨーク線には今月24日に就航する見通し。

*写真は7枚。

JAL A350-900 JA13XJの撤去作業が進む羽田C滑走路=24年1月6日15時6分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JAL A350-900 JA13XJの撤去作業が進む羽田C滑走路=24年1月6日14時55分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JAL A350-900 JA13XJの右エンジンの撤去作業が進む羽田C滑走路=24年1月6日15時16分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JAL A350-900 JA13XJの撤去作業が進む羽田C滑走路=24年1月6日16時42分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
運航の見通し(JAL)
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