エアライン, 空港 — 2023年8月7日 10:05 JST

JAL、羽田からNYへCO2排出ゼロフライト 9月の国連SDGサミット

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、9月14日から20日までの羽田発ニューヨーク行きJL6便で「サステナブル・チャレンジフライト」を1週間実施する。ニューヨークの国連本部で、4年に一度のSDGサミットが18日と19日の2日間開催されるのに合わせた取り組みで、環境負荷を抑えた「サステナブルな未来の旅」をニューヨークへ向かう乗客に体験してもらう。

昨年11月にJALが実施したサステナブルチャーターフライトJL2030便=22年11月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 運航便の全燃料搭載量の約11%を、代替航空燃料「SAF(サフ、持続可能な航空燃料)」に置き換えるとともに、カーボンクレジットの使用などでCO2(二酸化炭素)排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す。

 また、機内ではJALサステナビリティアドバイザーを務める慶應義塾大学大学院の蟹江憲史教授が、当該便のサステナブルな取り組みを紹介する。

 機内食のスリーブ(紙帯)は、知的障がいのあるアーティストが描いたアートを採用。デザートやアメニティは、通常のフライトよりも環境に配慮したものを提供する。また、アクセシビリティ関連の社内資格を持つ客室乗務員が乗務し、さまざまなバックグランドを持つ乗客が安心して利用できる取り組みなども行う。

 JALは2022年11月18日に、羽田から那覇までエアバスA350-900型機(登録記号JA03XJ)による「サステナブルチャーターフライト」を初開催。日本初のカーボンニュートラルを実現したフライトとなった。

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サステナブル・チャレンジフライトで行くニューヨーク(JAL)
日本航空
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