日本航空(JAL/JL、9201)は1月1日、恒例の「初日の出・初富士フライト」を羽田・成田両空港発着で実施した。羽田は14年目、成田は15年目となり、いずれも代替航空燃料「SAF(サフ、持続可能な航空燃料)」を初日の出フライトとしては初めて使用。羽田では、赤坂祐二社長とJAL所属の女子フィギュアスケート・本田真凜選手が出発を見送った。
機材は羽田発着がエアバスA350-900型機(登録記号JA02XJ)、成田発着はボーイング787-8型機(JA840J)。便名は2023年にちなみ羽田発着がJL2023便、成田発着はJL2323便とした。2021年のフライトから抽選販売となり、今回の倍率は羽田が約8.4倍、成田は約2.6倍だった。
両便ともフィンランドのネステが製造した動物油脂由来のSAFを混合率約40%で使用。ノルウェーの気候変動テクノロジー企業「CHOOOSE」の仕組みを使ったカーボン・オフセットを実施し、SAFとカーボン・オフセットでCO2排出量のネットゼロ(実質ゼロ)を実現した。出発前には抽選会が開かれ、景品の一部に整備士が製造した廃材活用のキーホルダーを用意したほか、東京ディズニーリゾート40周年記念の景品も用意された。
羽田で初日の出フライトの出発式典に出席した赤坂社長は、「美しい地球環境を守るため、次世代に受け継ぐため、CO2排出量ゼロを達成したフライト。使用するA350は今のジェット機の中で一番省燃費で、CO2排出量が少ない。パイロットがさまざまな工夫をしてカーボンニュートラルを実現している」と、環境に配慮したフライトであることを参加者に説明した。
搭乗口では赤坂社長や着物姿の本田選手、4代目と5代目の制服を着用した客室乗務員、着物を着た地上係員が初日の出フライトの参加者を見送った。乗務するパイロットと客室乗務員は、今年の干支である卯年生まれの人でそろえ、歴代制服を着用した客室乗務員も3人搭乗。羽田発着のJL2023便は4代目と5代目、8代目を着用した。
JL2023便は乗客326人(幼児1人含む)とJALの関係者20人の計346人を乗せ、羽田を午前5時47分に出発して午前6時4分に離陸。千葉県銚子付近の上空で初日の出を観賞し、伊豆半島付近から富士山の南を飛行し、午前7時50分に羽田へ着陸して同56分に到着した。
*写真は12枚(提供写真除く)。
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