エアライン, 空港 — 2019年11月1日 20:27 JST

ピーチ、成田に乗務員拠点 バニラ事務所跡に正式開設

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は11月1日、乗務員がブリーフィングをする「オペレーションサポートセンター」を成田空港内に開設した。関西空港に続き2カ所目となるオペレーションセンターで、成田の拠点機能を強化する。

成田にオペレーションセンターを正式開設したピーチ=19年10月27日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ピーチは6月1日にオペレーションセンターの準備室を、第1ターミナル(T1)近くにある全日本空輸(ANA/NH)の関連施設が入居する「ANA成田スカイセンター」に開設。パイロットや客室乗務員のほか、地上係員を統括するスタッフら約90人が所属している。

 11月1日に正式開設したオペレーションサポートセンターは、バニラエアが事務所として使用していた第2ターミナル(T2)北側国内線施設の跡地に、スカイセンターから移動。同時にピーチの事務所も旧バニラ事務所に移った。オペレーションセンターのセンター長には、準備室長を務めたピーチの富永有一機長が就いた。

 ピーチは冬ダイヤ初日の10月27日に、成田のターミナルを変更。これまでのT1から前日の26日までバニラが使用していたLCC専用の第3ターミナル(T3)へ移転した。同時に成田空港を拠点化し、国際線の運航も開始した。

 現在のピーチの成田路線は国内5路線で、12月26日からは石垣線も運航し、国内線は6路線となる。国際線は10月27日に、台北線と高雄線の2路線を就航した。

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