エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2019年6月1日 14:08 JST

ピーチ、初のバニラ移管路線 成田-那覇、2年3カ月ぶり再就航

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 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のピーチ・アビエーション(APJ/MM)は6月1日、成田-那覇線を再就航した。同路線はANAHD傘下のバニラエア(VNL/JW)が前日の5月31日まで運航しており、バニラからピーチへの初の移管路線となる。再就航を記念し、成田空港で記念式典を開催した。

移管開始となった成田発那覇行きMM503便初便の利用客を大きな黄色い手で見送る(右から)ピーチの井上CEOと角城健次副社長、客室乗務員=19年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

移管路線の運航を「大きな一歩」と表現したピーチの井上CEO=19年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 バニラは成田-那覇線を1日1往復運航していた。ピーチは2017年3月以来2年3カ月ぶりに再就航。1日2往復を運航する。

 記念式典で同社の井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「アジアのリーディングLCCに向け2社が統合を進めてきた。(移管路線運航により)大きな一歩を踏み出した」と述べた。

 再就航初便となった1日の成田発那覇行きMM503便(エアバスA320型機、登録記号JA825P)の乗客は、バニラのイベントで使用する大きな黄色い手を装着した井上CEOらが、ハイタッチして見送った。また、客室乗務員がシールや記念のフライトタグなど、記念品を手渡した。

 同便は174人(うち幼児2人)が利用。乗務員6人(パイロット2人、客室乗務員4人)で運航し、成田を定刻から6分遅れの午前9時6分に出発した。

 ピーチへの統合に伴い、バニラの路線再編が進む。成田-那覇線をはじめとして、国内・国際5路線ずつ計10路線の運航を順次終え、ピーチ便に切り替える。一方、成田-函館線と那覇-石垣線の国内2路線と、成田-香港線の国際1路線の計3路線は順次廃止。このうち最も早く廃止したのが函館線で、バニラは3月30日の運航を最後に函館から撤退した。那覇-石垣線と成田-香港線の2路線は、5月31日の運航を最後に廃止した。

ピーチへの移管開始となった成田発那覇行きMM503便初便の利用客に手渡したシールとタグ=19年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

移管開始となった成田発那覇行きMM503便初便の利用客を大きな黄色い手で見送る(右から)ピーチの井上CEOと角城健次副社長、客室乗務員=19年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

移管開始となった成田発那覇行きMM503便初便を見送るピーチの井上CEO=19年6月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
成田→那覇
MM503 成田(09:00)→那覇(12:05)運航日:6月1日から27日
MM503 成田(08:50)→那覇(11:55)運航日:6月28日から
MM505 成田(14:40)→那覇(17:45)運航日:毎日

那覇→成田
MM504 那覇(13:45)→成田(16:30)運航日:6月1日から27日
MM504 那覇(10:10)→成田(12:55)運航日:6月29日から
MM508 那覇(18:35)→成田(21:20)運航日:毎日

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