エアライン, ボーイング, 官公庁, 機体 — 2019年3月15日 09:05 JST

日本も737 MAX運航停止 国交省、FAA決定受け

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 国土交通省航空局(JCAB)は3月14日、墜落事故が相次いだボーイング737 MAXについて、日本国内での運航停止を航空会社に指示した。期間は当面の間としている。

日本でも運航停止となった737 MAX=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 FAA(米国連邦航空局)が737 MAX 8と737 MAX 9に対し、米国での飛行停止を13日(日本時間14日)に命じたことを受けた措置。しかし、すでに米国以外の多くの国では航空当局が737 MAXの飛行停止を航空会社などへ命じており、14日時点で737 MAXを日本へ運航している航空会社はない。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が、737 MAX 8を2021年度から2025年度にかけて最大30機受領するが、現時点で運航している航空会社はまだない。

 737 MAXの墜落は、10日に起きたエチオピア航空(ETH/ET)のアディスアベバ発ナイロビ行きET302便(737 MAX 8、登録記号ET-AVJ)の事故で2件目。2018年10月29日に起きたインドネシアのLCC大手、ライオン・エア(LNI/JT)のジャカルタ発パンカルピナン行きJT610便(737 MAX 8、PK-LQP)が最初で、現時点で原因は判明していない。

 10日のET302便墜落を受け、CAAC(中国民用航空局)は翌11日に中国国内の航空会社に737 MAXの飛行停止を指示。中国を皮切りに、各国の航空当局が737 MAXの飛行停止を命じ、12日には、EASA(欧州航空安全局)も飛行停止措置を取った。

 米国では、トランプ大統領が13日に737 MAXの運航停止を指示。これを受け、FAAが米国内での飛行停止を命じている。

関連リンク
国土交通省
Federal Aviation Administration
Boeing
ボーイング・ジャパン
Ethiopian Airlines

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