エアライン, 空港 — 2018年10月11日 10:20 JST

関空、旅客施設が完全復旧 伊丹国際線実現ならず

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 関西空港を運営する関西エアポート(KAP)は10月11日、台風21号の影響で被害が及んだ旅客手荷物取り扱いシステムが完全復旧したと発表した。これに伴い、伊丹空港と神戸空港での代替便受け入れは11日付で終了し、計画されていた日本航空(JAL/JL、9201)の国際線臨時便は関空発着に変更された。

関空第1ターミナルの旅客手荷物取扱施設=18年9月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 KAPによると、第1ターミナルビル1階南側にある旅客手荷物取り扱いシステムが、11日未明に完全復旧。これにより、関空の旅客関連の施設はすべて回復し、通常通りに戻ったという。

 伊丹と神戸での代替便受け入れは、9月14日から実施。国土交通省航空局(JCAB)によると、代替便は伊丹が14日から17日までの4日間で計20便、神戸が16日と17日の2日間で計2便で、両空港合わせて22便になった。

 JALは伊丹-香港間の国際線臨時便を運航すると、9月21日に発表。香港発を10月17日、伊丹発を21日に運航予定だった。今回の決定により、発着地を伊丹から関空に変更した。

 関空は旅客システムが完全復旧したものの、後回しとなった貨物施設は復旧の見通しが立っていないところもあるのが実情だ。航空会社からは、KAP経営陣による台風21号や24号への対応に対し、批判の声が出ている。民営化前から働くKAP社員の進言を取り入れず、災害対策を後回しにしてきたことや、航空会社側の意見を普段から尊重しないことなど、民営化後の諸問題が台風被害により顕在化してきている。

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関西国際空港

特集・台風で顕在化した関空経営陣の課題
前編 「もう貨物は戻ってこないかも」
後編 「“素人判断”もうやめて」

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[雑誌]「関空の台風被害は人災」週刊エコノミスト 18年9月25日号(18年9月18日)