エアバス, ボーイング, 官公庁, 機体 — 2015年9月11日 13:11 JST

防衛省、新空中給油機にKC-46A選定へ エアバスは入札見送り

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 防衛省は航空自衛隊が導入する新型空中給油機に、ボーイングのKC-46A空中給油・輸送機を選定する意向を固めた。

初飛行に成功した米空軍のボーイングKC-46空中給油・輸送機=14年12月28日 PHOTO: Paul Gordon/Boeing

 現在防衛省は、愛知県小牧基地に767-200ERを母機とする空中給油・輸送機KC-767を4機配備。2014年度から18年度までの中期防衛力整備計画(13年12月17日国家安全保障会議及び閣議決定)では、新たな空中給油・輸送機を3機調達するとしており、今年6月16日に入札に参加する企業への説明会を開いた。

 入札参加期限は9月8日で、ボーイング以外の企業は参加を表明しなかった。入札参加を検討したエアバスグループのエアバス・ディフェンス・アンド・スペースは、A330-200を母機とする多目的空中給油・輸送機A330 MRTTの提案を見送った。

 エアバス・ディフェンスは8日、A330 MRTTが選定される可能性がないと考えられるため、辞退する結論を出さざるを得ないとの意向を示した。KC-46Aが現有機と同じ767をベースとしていることや、政府が日米同盟強化の方針を打ち出していることが、提案を見送った背景にあるとみられる。一方で、今後も防衛省向けの提案は継続していく見通し。

787と同様15インチ・ディスプレイを備えるKC-46のコックピット(ボーイングの資料から)

 関係者によると、防衛省では装備の共通性や日米同盟以外に、767を日本企業が製造している観点から、KC-46Aの導入を視野に検討を進めているという。

 KC-46Aは旅客機の767-200を母機とし、2014年12月28日に初飛行に成功。米空軍へは2017年までに第1次分として18機の引き渡しを予定している。2027年までに、179機の製造を終える計画となっている。

 給油方式は、米空軍機が採用するフライングブーム方式のほか、米海軍・海兵隊機のプローブ・アンド・ドローグ方式の2形式に対応。ブームはフライ・バイ・ワイヤ方式の最新型で、給油オペレーター席には24インチの高解像度3Dディスプレイが備えられる。また、前部胴体上部には自らブーム方式で給油を受けられる給油口を備える。

小牧基地に配備された4機のKC-767=15年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 コックピットは、787と同様15インチ・ディスプレイを装備。乗員は4人から15人としている。エンジンは、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製PW4062を搭載する。最大離陸重量は41万5000ポンド、搭載燃料は21万2299ポンド。

関連リンク
KC-46ペガサス(ボーイング・ジャパン)
KC-767(航空自衛隊)
A330 MRTT(Airbus Defence and Space)
防衛省
Boeing
Airbus Defence and Space

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