ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の深田康裕新社長は4月8日、成田-クアラルンプール線を2026年内に開設すると発表した。今年度内にボーイング787-8型機が2機増機となることから、ネットワークを拡充する。航空券の販売開始は今夏を予定している。

クアラルンプール就航を発表するZIPAIRの深田康裕社長=26年4月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
深田新社長は、創業前から事業立案に携わり、4月に就任。マレーシアのクアラルンプールについて「他国に比べて強い伸びを示している。日本からの渡航も、観光のみではなく、駐在員など現在ご利用頂いているターゲットとマッチしている」と、就航の狙いを語った。
「アジアではバンコク、シンガポールに次ぐ成長地点。これまで米国やフィリピンだった英語の語学留学の需要がマレーシアに寄ってきている。新入社員の応募も(マレーシアの大学の)卒業生の応募が増えてきており、肌感覚として増えいる」(深田氏)と説明。「米国への乗り継ぎ需要も十分ある」と、成田経由での北米への3国間流動も取り込めるとの見方を示した。
また、今年2月26日から始めた米スペースXの衛星通信「Starlink(スターリンク)」による機内インターネット接続サービスも、4月末までには全8機で無料利用できるようにする。深田氏によると、8日から改修を終えた4機目が稼働し、半数の機材で利用できるようになったという。
ZIPAIRは日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離LCC(低コスト航空会社)で、2020年6月3日に就航。現在の就航地は9都市で、バンコク、ソウル、ホノルル、シンガポール、ロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコ、バンクーバー、ヒューストンへ乗り入れており、太平洋を横断した初のLCCとなった。
機材は787-8が8機で、座席数は2クラス290席。フルフラットシートを採用した「ZIP Full-Flat(ジップ・フルフラット)」が18席、エコノミークラス「Standard(スタンダード)」が272席となる。2026年度に新造機2機を受領し、10機体制を構築。2027年度からは、現在JALが運航している787-9のうち10機程度を改修して導入し、2030年代前半に向けて現在の2倍以上の事業規模に拡大していく。
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