エアバス, エアライン, 機体 — 2023年8月4日 20:27 JST

JAL A350-1000、エンジンを機体に取付 最新写真・動画公開

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 日本航空(JAL/JL、9201)は8月4日、11月下旬に就航を予定している長距離国際線機材エアバスA350-1000型機に、ロールス・ロイス製エンジン「Trent XWB(トレントXWB)」を装着する作業を撮影した写真と動画を公開した。

JAL A350-1000へのエンジン取付作業(同社提供)

 A350-1000は、現行のボーイング777-300ER型機の後継となる国際線のフラッグシップで、羽田-ニューヨーク線が最初の投入路線になる。2機種で構成するA350 XWBファミリーの長胴型で、全長は73.79メートルとなり、標準型A350-900の66.8メートルより約7メートル長い。座席数はメーカー標準仕様で3クラス350-410席と、A350-900の300-350席より50-60席程度多く、航続距離は8700海里(1万6112キロ)、最大離陸重量は319トンとなる。

 エンジンの名称はTrent XWB-97(トレントXWB-97)で、推力は9万7000ポンド。ロールス・ロイスによると、A350-900用のTrent XWB-84(推力8万4000ポンド)と比べ、新しい高温タービン技術やより大きなエンジンコア、ファンの空力特性の組み合わせで推力を増加させたという。機体の空力改善やエンジンにより、777やA340-600と比べて燃費や1座席あたりの運航コストは25%改善している。

 JALは777の後継として、A350-900を18機、A350-1000を13機の計31機を確定発注し、オプション(仮発注)は25機。国内線機材のA350-900は2019年9月1日に就航し、16号機(登録記号JA16XJ)まで受領している。

 16号機まではすべてA350-900だったが、17機目(JA01WJ)はA350-1000の初号機となる。JALはA350-1000を2025年度末までに9機を導入後、2028年度ごろまでに残り4機を受領する見通しで、現行の777-300ERを順次退役させる。

 また、エンジン取付作業の様子を収めた動画は、JALのYouTubeチャンネルで公開している。

JAL A350-1000へのエンジン取付作業(同社提供)

JAL A350-1000へのエンジン取付作業(同社提供)

JAL A350-1000へのエンジン取付作業(同社提供)

JAL A350-1000へのエンジン取付作業(同社提供)

JAL A350-1000へのエンジン取付作業に使われる工具類(同社提供)

関連リンク
日本航空

JALのYouTube掲載動画
【JAL】Airbus A350-1000 エンジン装着作業 _ Engine Mount footage
【JAL】Airbus A350-1000 エンジンカバー装着作業 _ Engine cover installation

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