エアライン, ボーイング, 機体 — 2022年10月26日 23:31 JST

アラスカ航空、737-10を42機発注 最大の737 MAX

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 ボーイングは現地時間10月26日、アラスカ航空(ASA/AS)が737 MAXを52機追加発注したと発表した。オプション行使によるもので、737 MAXファミリー最大の737-10(737 MAX 10)を42機、737-9(737 MAX 9)を10機導入する。

アラスカ航空の737-10のイメージ(ボーイング提供)

 アラスカ航空は、現在35機の737-9を運航。座席数は3クラス178席で、ファーストクラス16席、プレミアムクラス24席、メインキャビン138席となる。

 737 MAXは、737-800など737NG(次世代737)ファミリーの後継で、737-10のほか、最初に就航した737-800の後継となる737-8(737 MAX 8、メーカー標準1クラス189席)、もっとも胴体が短い機体が737-700の後継機737-7(737 MAX 7、同172席)、737NGで最大サイズだった737-900/-900ERの後継の737-9があり、737-8には座席数をLCC向けに増やした737-8-200(737 MAX 200、同210席)もそろえている。胴体長は、737-7が35.56メートル、737-8が39.52メートル、737-9が42.16メートルで、737-10は43.8メートルと、もっとも短い737-7と比べて8メートル以上長い。

ファンボロー航空ショーで飛行展示を披露するボーイングの737-10(737 MAX 10)=22年7月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 737-10は、737 MAXファミリーの中で胴体長がもっとも長い「最大の737 MAX」で、メーカー標準座席数は1クラス230席、2クラス仕様では204席となる。2017年6月に開かれたパリ航空ショーでローンチした。これまでもっとも大きかった737-9の胴体を66インチ(約1.7メートル)延長して、定員増加によりドアを追加し、翼や圧力隔壁なども改良した。

 ボーイングは737-10の型式証明取得の期限を12月としている。米国議会が免除しない限りは、現状では737 MAXが装備していないコックピット内の警告システム「EICAS(Engine Indicating and Crew Alerting System:エンジン計器・乗員警告システム)」を新設し、新たなパイロット訓練を設ける必要がある。この場合、737-8など、既存機と共通性があるほかの737 MAXとは別のコックピットとして扱われ、パイロットのライセンスを共通化できなくなる可能性がある。

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