エアバス, エアライン, 機体 — 2022年2月5日 16:43 JST

ANA、A380オレンジ3号機が国内初飛行 乗客なし成田発着の整備フライト

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 全日本空輸(ANA/NH)は2月5日、エアバスA380型機「フライングホヌ」の3号機(登録記号JA383A)の整備フライトを実施した。駐機期間が一定の日数を超えた場合、整備作業内容が拡大することを回避するためのフライトで、乗客は乗せていない。ANAによると、今回のフライトは社外へは積極的に伝えていないという。

トゥールーズを出発するANAのA380 3号機(資料写真)=21年10月15日 PHOTO: Yuriko NAKAO/Aviation Wire

 5日は成田発着のNH9421便として、428番スポットを午後1時1分に出発。A滑走路(RWY34L)を同24分に離陸した。利根川上空で時計回りに旋回後、茨城県つくば市、福島県白河市、宮城県の栗駒国定公園、岩手県の花巻空港上空を経て右旋回し、宮城県気仙沼市、石巻市、福島県浪江町、いわき市、茨城県日立市、大洗町から太平洋へ抜け、千葉県犬吠埼で右旋回後、九十九里から進入して午後3時1分にA滑走路(RWY34L)へ着陸し、出発時と同じ428番スポットへ同13分に到着した。

 航空機は飛行しない期間が90日(3カ月)を超えた場合、機体をジャッキアップして主脚などを整備する必要がある。3号機は2021年10月16日に成田へ到着してから一度も飛行してなかったが、エアバスが指定した追加整備を実施することで、4カ月間は飛行しない状態を維持できることになった。到着翌日の10月17日から数えると、2月5日は112日(3カ月と20日)となる。

ANA A380 JA383AによるNH9421(Flightradar24から)

 ANAのA380は成田-ホノルル線の専用機材で、全3機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施しており、初号機(JA381A)が青(ANAブルー)、2号機(JA382A)が深緑(エメラルドグリーン)、3号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と1機ごとに色が異なる。「FLYING HONU(フライングホヌ)」は「空飛ぶウミガメ」を意味し、機首の表情も正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機と違いがある。

 3号機は2020年1月24日に、エアバスの塗装工場がある独ハンブルクでお披露目された。当初は同年4月に受領予定で、6月からは週14往復の成田-ホノルル線全便をA380による運航に切り替える計画だった。

 しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で受領が半年延期となり、エアバス側の書類上は10月30日付で納入と記録されたものの、ANAの領収検査が完了したのは今月13日で、機体メーカーの立場では引き渡し済み、航空会社から見ると受領待ちというグレーな状態が1年近く続いていた。

 成田へのフェリーフライトの成田行きNH9398便は、トゥールーズを現地時間2021年10月15日午後5時47分に出発し、成田空港には16日午後1時5分に到着した。

関連リンク
全日本空輸
Flightradar24

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(3)2階後方にゆったりプレエコ(19年5月23日)
(4)カウチシートもあるエコノミー(19年5月24日)

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