エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2021年11月29日 17:04 JST

ANA、空飛ぶウミガメA380が3機勢ぞろい　3号機就航は未定

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　全日本空輸（ANA/NH）は11月29日、総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU（フライング・ホヌ）」全3機を成田空港に並べ、報道関係者に公開した。10月に3号機（登録記号JA383A）が仏トゥールーズから到着し、全機揃った。

成田空港に並ぶANAのA380の（手前から）初号機、2号機、3号機＝21年11月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ANAのA380は成田－ホノルル線の専用機材で、全3機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施しており、初号機（JA381A）が青（ANAブルー）、2号機（JA382A）が深緑（エメラルドグリーン）、3号機がオレンジ（サンセットオレンジ）と1機ごとに色が異なる。FLYING HONUは「空飛ぶウミガメ」を意味し、機首の表情も正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機と違いがある。

　3号機はエアバスの塗装工場がある独ハンブルクで、2020年1月24日にお披露目された。当初は同年4月に受領し、6月からは週14往復の成田－ホノルル線全便をA380による運航に切り替える計画だった。しかし、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で正式受領が1年半延期となり、成田空港には10月16日に到着した。ANAによると、成田空港でA380を3機並べられるスポット（駐機場）は448番から450番までの1カ所だけで、ほかに2カ所あるA380を駐機できるオープンスポットは2機までしか並べられないという。

　青い初号機は2019年3月14日に引き渡され、5月24日に就航。エメラルドグリーンの2号機は同年5月15日に納入され、6月18日にが就航した。座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席となっており、今年10月13日に受領したオレンジの3号機も同じ仕様となる。ANAによると、3号機の就航は未定だという。

　また、ANAはA380の就航に合わせ、ウミガメをモチーフにしたオリジナルキャラクターを登場させ、ラニ（青）、カイ（グリーン）、ラー（オレンジ）と名付けている。

＊写真は9枚。