エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2026年10月29日 18:50 JST

ジェットスター・ジャパン、“白塗装”で新ブランド移行へ 新造A321LRが成田着

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 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が新たに導入するエアバスA321LR型機の4号機(登録記号JA29LR)が10月29日午後、成田空港へ到着した。2027年7月に予定する新ブランドへの移行に向けた「トランジション機」で、機体全体に白一色の「ホワイト塗装」を施した。当面の間、この塗装のまま国内外の路線を運航する。

ホワイト塗装で成田空港に着陸したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
・USB Type-C導入の232席仕様機
・白色塗装は整備面でも利点
・27年1月に新ブランド発表へ

USB Type-C導入の232席仕様機

 4号機は、パイロット4人と整備士2人の計6人を乗せ、ドイツのハンブルクを現地時間10月27日午前10時13分に出発。ウズベキスタンのタシュケントと福岡を経由し、成田へ到着した。29日はGK7929便として福岡を午後1時11分に出発後、成田のB滑走路へ午後2時35分に着陸し、同43分に442Rスポットへ到着した。同社整備本部技術部の荻原康之部長によると、機体は10月23日にハンブルクで受領したという。

 ジェットスター・ジャパンは8月28日に、10月以降に新造A321LRを2機導入する計画を発表済み。同社のA321LR(1クラス238席)は、追加導入前に3機保有しており、追加により5機体制となる。今回追加導入した4号機は1クラス232席仕様で、後部ギャレー(厨房設備)を広くした「フルギャレー化」など、既存機とは異なる客室仕様を採用した初の機材となる。座席数は従来の238席から6席減らす一方、頭上の手荷物収納棚は容量を40%拡大し、収納できる手荷物の個数を60%増やした。USBポートは従来のA321LRに装備するType-Aに加え、新たにType-Cを追加。また、エンジンはCFMインターナショナル製LEAP-1Aの改良型を搭載。運航効率の向上を図る。

 4号機は11月上旬から、国内線と国際線の需要が旺盛な路線で営業運航を始める予定。10月31日には、同じく全面白色塗装を施したA321LRの5号機(JA30LR)が成田に到着する予定で、荻原部長によると、29日にハンブルクを出発したという。

ホワイト塗装で成田空港に着陸したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田着陸後にジェットスター・ジャパンの従来塗装機(右)のそばを通るホワイト塗装のトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

白色塗装は整備面でも利点

 トランジション塗装機は、9月24日にも既存の従来型A320(A320ceo、JA18JJ)が成田空港へ到着している。同機は、新型コロナの影響で豪州のジェットスター航空(JST/JQ)へサブリースしていた機体で、前方胴体や垂直尾翼などに描かれたジェットスターのロゴを塗装で覆った状態で日本へ戻った。今回のJA29LRは既存機ではなく新造機で、機体全体を白色に塗装した状態で成田へ到着した。

 荻原部長によると、4号機は当初、既存機と同じジェットスターの塗装を施す計画だったが、今年2月に発表された新ブランドへの移行を受けて変更を検討。エアバス側ではデザイン変更が最終段階に入っており、対応できる塗装として白色を選んだという。塗装はエアバスのハンブルク工場で実施した。全面白色塗装の機体だが、主翼の後ろ側に備える「フラップトラックフェアリング」や、機体下部のVHFアンテナなど一部部品には、従来のオレンジ塗装が残る。荻原部長は、塗装や部品の製造が変更に間に合わなかったためだと説明した。

一部パーツにオレンジ色が残るホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 白色塗装は、下地のプライマーと白色のトップコートの2層で、従来のメタリック塗装で使用するクリアコートを省いた。荻原部長はホワイト塗装について、将来の新ブランドの塗装へ変更する際に下地処理の手間を減らせるほか、オイル漏(も)れなどの不具合を発見しやすく、太陽光を反射して機体温度の上昇を抑えられると説明した。

 新ブランドのデザインが決定した後は、海外の整備委託会社で保有機材を順次塗り替える予定。荻原部長によると、機体全体の塗り替えには1機あたり10日程度かかる見込みで、塗装工場の作業枠を確保することが課題になっているという。また、全機の塗り替えには2年程度を見込む一方、塗装工場の作業枠などによっては長引く可能性もあるという。

27年1月に新ブランド発表へ

 ジェットスター・ジャパンは、株主構成の変更に伴い、「ジェットスター」ブランドから新ブランドへ移行する。新ブランドの発表は当初今年10月を予定していたが、準備状況などを勘案し、2027年1月ごろに変更。一方、新ブランドの開始日は同年7月1日から変わらない。

 同社は日本航空(JAL/JL、9201)の持分法適用会社で、設立時からの株主である豪カンタスグループが保有する全株式を譲渡し、日本政策投資銀行(DBJ)が新たな株主として加わる方針だ。新ブランドへの移行後も、既存株主のJALと東京センチュリー(8439)は引き続き株主として残る。

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LRのフェリーフライトを担当したパイロットと整備士=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

VHFアンテナにオレンジ色が残るホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LRの前脚=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ホワイト塗装で成田空港に到着したジェットスター・ジャパンのトランジション塗装機A321LR JA29LR(下)と同社の成田着便=26年10月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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