官公庁, 機体 — 2020年6月29日 22:11 JST

GE、空自C-2輸送機用CF6エンジン契約締結

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 GEアビエーション・ディストリビューション・ジャパンは6月29日、航空自衛隊が運用するC-2輸送機向けエンジン「CF6-80C2K1F」を含む推進システムの売買契約を防衛省とこのほど締結したと発表した。6機のC-2用となる12基を2021年後半から納入する予定。

航空自衛隊のC-2輸送機=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 C-2は川崎重工業(7012)が海上自衛隊のP-1哨戒機とともに開発と製造を手掛け、機体全体の約7割が国産。全長43.9メートル、全幅44.4メートル、全高14.2メートルで、最大積載量はこれまでのC-1輸送機の約3.8倍となる約30トン、最大離陸重量は同3.1倍の141トンとなり、国産の航空機では最大の大きさとなる。エンジンはCF6を2基搭載し、スラストリバーサーを用いた自力後進にも対応している。

 GEアビエーションは、エンジンのCF6-80C2K1Fに加え、主翼下のパイロンに取り付けるナセルシステム、スラストリバーサーを含めた「推進システム」という単位で製品を提供。防衛省や川重とともに、2017年に開発を完了した。量産段階へ移行後、機体取得に合わせてCF6-80C2K1F推進システムの売買契約を結び、これまでに26基を納入している。

 GEアビエーションによると、2020年度防衛予算ではCF6-80C2K1F推進システム12基分の一括取得予算が認められたことで、約48億円の効率化が見込まれるという。

関連リンク
GE Aviation
防衛省
航空自衛隊
川崎重工業

高さ4mの貨物室公開 写真特集・7割国産のC-2輸送機、パリ航空ショー初参加(19年6月23日)
国産最大の航空機、空自へ 写真特集・川崎重工C-2量産初号機(16年7月3日)
川崎重工、空自に新型輸送機C-2納入 43年ぶり、最大の国産機(16年6月30日)