エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2019年10月7日 09:29 JST

JALのA350、3号機就航 初号機と初の2機運航 羽田-福岡線

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 日本航空(JAL/JL、9201)は10月7日、最新機材となるエアバスA350-900型機の3号機(登録記号JA03XJ)を羽田-福岡線に就航させた。機材繰りにより計画より5日ほど早い就航で、羽田発福岡行き始発のJL303便に投入され、午前6時38分に12番スポット(駐機場)を出発した。羽田では初号機(JA01XJ)と並び、滑走路に向かう際には格納庫内で整備中の2号機(JA02XJ)の前を通った。

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田を出発するJALのA350-900 3号機(手前)と福岡行きJL307便として出発を待つ初号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALのA350-900は初号機から3号機までが特別塗装機で、機体後部にA350のロゴを大きく描き、初号機は“挑戦”を示す「レッド」、2号機は“革新”の「シルバー」、3号機は“エコ”の「グリーン」を採用した。翼端はいずれもJALのシンボルカラーである赤を配した。3号機のエンジンカウルには、2030年達成を中期経営計画で掲げるSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)のロゴが描かれた。

 3号機は羽田へ9月21日に到着。30日に訓練飛行に投入されたが、商業運航は7日のJL303便が初投入となった。隣の11番スポットに駐機していた初号機は、羽田発福岡行き3便目のJL307便に使用され、午前8時12分に出発した。

 初号機は6月14日に羽田へ到着し、9月1日に就航。現在は羽田-福岡線に1日3往復投入しており、7日は機材繰りの関係で、初めて同路線にA350を2機投入することになった。10月中旬以降は1日6-8往復、2020年2月からは1日10往復に増える計画だ。残る2号機も、まもなく就航する見通し。

 2路線目の羽田-札幌線には冬ダイヤ初日の10月27日から、3路線目の羽田-那覇線は2020年2月1日から投入する。

 A350-900の座席数は3クラス369席で、ファーストクラスが12席、クラスJが94席、普通席が263席。置き換え対象となるボーイング777-200型機(3クラス375席:ファースト14席、クラスJ 82席、普通席279席)と比べると、ファーストは2席減、クラスJは12席増、普通席が16席減となり、全体では6席減った。

 那覇線や夏の札幌線など観光需要が多い路線には、400席クラスの機材を投入予定。ビジネスマンを中心に人気のある中級席「クラスJ」を減らし、普通席を増やす(関連記事)。

*写真は16枚(写真下に3号機初便の運航実績)。

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田で出発を待つJALのA350-900 3号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田で出発を待つJALのA350-900 3号機(左)と福岡行きJL307便として出発を待つ初号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田で出発を待つJALのA350-900 3号機(左)と福岡行きJL307便として出発を待つ初号機(中央)=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田を出発するJALのA350-900 3号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田を出発するJALのA350-900 3号機(手前)と初号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田を出発するJALのA350-900 3号機(手前)と福岡行きJL307便として出発を待つ初号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田を出発するJALのA350-900 3号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田を出発するJALのA350-900 3号機(手前)と福岡行きJL307便として出発を待つ初号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初の商業運航となる福岡行きJL303便として羽田を出発するJALのA350-900 3号機(手前)と格納庫で整備中の2号機(奥)=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

福岡行きJL303便として羽田のD滑走路へ向かうJALのA350-900 3号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

福岡行きJL303便として羽田のD滑走路へ向かうJALのA350-900 3号機(手前)=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

福岡行きJL303便として羽田のD滑走路へ進入するJALのA350-900 3号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

福岡行きJL303便として羽田のD滑走路を離陸するJALのA350-900 3号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

福岡行きJL303便として羽田のD滑走路を離陸するJALのA350-900 3号機=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田のD滑走路を離陸し福岡へ向かうJALのA350-900 3号機によるJL303便=19年10月7日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

A350 3号機初便の運航実績(定刻/実績)
JL303 羽田(06:15/06:38)→福岡(08:10/08:33)

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3号機羽田到着
JALのA350、グリーンロゴ3号機羽田到着 特別塗装は完納

2号機羽田到着
JALのA350、シルバーロゴ2号機が羽田到着 レッドの初号機と並ぶ

機内から撮影した離着陸や機内(YouTube Aviation Wireチャンネル
JAL A350 訓練飛行中の機内(ファーストクラス、成田→新千歳)
JAL A350 成田離陸(機内から見たJA01XJ 訓練飛行)
JAL A350の機内(ファーストクラス→クラスJ→普通席)

訓練飛行公開
JAL、A350訓練飛行公開 9月に羽田-福岡就航、離着陸時も静かな機内

写真特集・JAL A350-900福岡公開
(1)ファーストクラスはゆとりある個室風
(2)クラスJは新レッグレストで座り心地向上
(3)普通席も全席モニター完備
(4)大型モニター並ぶコックピットや落ち着いたラバトリー

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