エアライン, 機体 — 2018年5月29日 06:01 JST

エア・バルティック、CS300を30機追加発注

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 ボンバルディアは現地時間5月28日、ラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)から小型旅客機「Cシリーズ」のうち、CS300を30機追加受注したと発表した。カタログ価格で総計29億ドル(約3173億円)。このほか、オプションと購入権を15機ずつ設定する。

エア・バルティックのCS300=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エア・バルティックは2016年11月、CS300の初号機(登録番号YL-CSA)を受領。同年12月から運航を開始し、リガ-アムステルダム線やミュンヘン線など、欧州内の各路線に投入している。

 同社はCS300のローンチカスタマーで、これまで20機確定発注済み。現在までに8機を受領している。座席数は145席で、ボーイング737-500型機(120席)や737-300(142席、144席、146席)から機材更新を進めている。

 今回の追加発注により、エア・バルティックはCS300を50機確定発注したことになる。追加発注分は、2019年10-12月期(第4四半期)に受領を開始する見込み。

 CS300(130-150席)を含むCシリーズは、CS100(110-125席)とCS300の2機種で構成。2機種の部品は99%共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。

 これまでの旅客機と比べて、燃費で20%、運用コストで15%の向上が図られており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点なども特長。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PurePower PW1500G」を搭載する。

 CS100の初号機(HB-JBA)は2016年6月、ローンチカスタマーのスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)に引き渡している。

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