エアライン, 機体 — 2016年11月29日 12:00 JST

ボンバルディア、CS300初号機納入 エア・バルティックが12月就航

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 ボンバルディアは現地時間11月28日、小型旅客機「Cシリーズ」のうち「CS300」の初号機(登録番号YL-CSA)をラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)に引き渡した。

エア・バルティックに引き渡したCS300初号機(ボンバルディア提供)

 エア・バルティックはCS300のローンチカスタマーで、20機確定発注済み。初号機には145席を設定した。

 商業運航初便は12月14日のリガ発アムステルダム行きBT619便で、以降、ミュンヘンやタリン、ストックホルム、ヘルシンキ、ビリニュスなど、各線への投入を予定している。

 エア・バルティックは現在、76席のDHC-8-Q400を12機、120席のボーイング737-500型機を5機、142席から146席の737-300を7機保有している。

 CシリーズはCS100(110-125席)とCS300(130-150席)の2機種で構成。2機種の部品は99%共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。

 これまでの旅客機と比べて、燃費で20%、運用コストで15%の向上が図られており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点なども特長。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン)エンジン「PurePower PW1500G」を搭載する。

 CS300は2015年2月27日に初飛行し、今年7月11日にはカナダ運輸省から、10月7日にはEASA(欧州航空安全局)から、型式証明をそれぞれ取得している。

 CS100は6月、ローンチカスタマーのスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)に初号機(登録番号HB-JBA)を引き渡している。

初便の運航スケジュール
BT619 リガ(16:25)→アムステルダム(17:50)運航日:12月14日
BT620 アムステルダム(18:55)→リガ(22:10)運航日:12月14日

関連リンク
Commercial Aircraft(Bombardier)
CS300(airBaltic)

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