エアライン, ボーイング, 機体 — 2017年9月19日 13:00 JST

ユナイテッド航空の747、11月退役 最終便はサンフランシスコ発ホノルル行き

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ユナイテッド航空(UAL/UA)は現地時間9月18日、ボーイング747-400型機を11月7日で退役すると発表した。最終便はサンフランシスコ発ホノルル行きとなる。

11月に運航を終了するユナイテッド航空の747-400=17年6月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 同路線は、ユナイテッド航空が1970年7月23日から747の運航を開始した路線で、最終便には顧客や招待客、同社社員などが搭乗。午前11時にサンフランシスコを出発し、午後2時45分にホノルルに到着する。

 747での国際線最終便は、10月29日のソウル(仁川)発サンフランシスコ行きUA892便で、午後4時55分に出発し、午前11時25分に到着する。日本路線ではサンフランシスコ-成田線に、今年6月14日の成田到着分まで投入していた。翌15日からは777-300ERに変更している。

 ボーイングの発注リストによると、ユナイテッド航空は計68機の747を導入。1970年5月18日に747-100を初受領している。747-400は44機受領。2000年5月12日に受領した機体が最も新しい。

 ジャンボの愛称で親しまれた747は、燃油費の高騰や飛行機の技術的な進歩により、世界的に退役が進んでいる。日本では、全日本空輸(ANA/NH)が2014年3月31日に運航した那覇発羽田行きNH126便を最後に、旅客型が全機退役。現在日本国内で運航されている747は、政府専用機と日本貨物航空(NCA/KZ)の貨物型のみ。

 また海外の航空各社も、日本路線への投入を相次いで終了させている。2016年は、9月3日にKLMオランダ航空(KLM/KL)がアムステルダム-成田線で、10月1日にキャセイパシフィック航空(CPA/CX)が香港-羽田線での運航を終えている。

 デルタ航空(DAL/DL)は、今年12月までに全機が退役予定で、日本路線は10月30日の成田午後5時50分発のデトロイト行きDL276便が最終便となる見通し。

関連リンク
ユナイテッド航空

6月に日本路線で運航終了
ユナイテッド航空の747、成田から日本最終便 サンフランシスコ行き(17年6月14日)

各社で退役が進む747
エバー航空、747旅客型退役へ 21日に最終便(17年8月9日)
キャセイパシフィック航空の退役747-400、社員乗せチャリティーフライト(16年10月8日)
キャセイパシフィック航空、羽田からジャンボ最終便出発 747-400退役(16年10月1日)
KLMオランダ航空、成田からジャンボ最終便 翼振り日本に別れ(16年9月3日)
エールフランスの747、14日退役(16年1月8日)
デルタ航空の747-400初号機が退役 博物館展示へ(15年9月10日)
カンタス航空、787-9を17年導入 747置き換え(15年8月21日)
カンタスの747、ラストフライト動画公開 飛行時間15分弱(15年3月9日)
デルタ航空の747、17年までに退役へ(14年10月21日)
ANA最後のジャンボ、JA8961離日 747姿消す(14年4月16日)

デルタ航空は747-400初号機展示
デルタ航空、747-400初号機公開 アトランタの航空博物館(17年3月29日)

現役で活躍する747
ブリティッシュ・エア、747の改修完了 全18機(16年8月5日)
政府専用機、安倍首相乗せ欧州歴訪へ(16年5月1日)
カンタス航空、羽田にシドニー初便到着 747で毎日運航(15年8月1日)
最新ジャンボ、日本初就航 写真特集・羽田に現れたルフトハンザ747-8(14年10月28日)