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ジャンボの愛称で親しまれ、3月31日に退役した全日本空輸（ANA）のボーイング747-400D型機最後の機体（登録番号JA8961）が4月16日午後9時12分、羽田空港を離陸した。売却先へのフェリーフライト（回送）でアンカレッジを経由し、ミシシッピ州テューペロへ向かう。
C滑走路を離陸するJA8961＝4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
日本の航空会社が保有する最後の旅客型747となったJA8961は、1993年4月13日製造。元日の初日の出フライトや1月12日の伊丹へのフライト、3月15日に宮城県と福島県在住の小学6年生らを招待した仙台と福島の「ボーイング747-400卒業フライト」と、今年に入りイベントで重用されてきた機体。ANAによるジャンボ最後のチャーターフライトとなった16日の成田－熊本便、30日の福岡と札幌最終便も同機が担当した。
定期便最後のフライトは、3月31日の那覇発羽田行きNH126便。満席となった同便は、羽田で消防車の放水アーチに出迎えられ、ANAにとって35年のジャンボの歴史に幕を下ろした。
今日のフェリーフライトは、羽田空港805番スポットを午後9時2分に出発。C滑走路（34R）から離陸した。国内線第2ターミナルの展望デッキには、多くのファンがカメラを手に集まり、最後の別れを惜しんでいた。
テューペロへ到着後は、ANAセールスによるツアー「B747を見送るアメリカツアー5日間」の参加者が、機内見学や機体胴体へのお別れメッセージの書き込み、部品取り外しを体験する。
＊写真は全11枚（離陸シーンはログイン後にご覧いただけます）。
805番スポットで出発を待つJA8961＝4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
805番スポットから出発するJA8961＝4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田を出発するJA8961＝4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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