エアライン, ボーイング, 機体 — 2016年8月5日 21:29 JST

ブリティッシュ・エア、747の改修完了 全18機

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は、ボーイング747-400型機の改修が終了したと現地時間8月3日に発表した。改修最終号機となった機体は、8月4日のロンドン(ヒースロー)発ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)行きBA117便で運航を開始した。

ブリティッシュ・エアウェイズの747=14年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 改修対象は18機。改修後の座席数は4クラス275席で、ファースト14席、ビジネス86席、プレミアムエコノミー30席、エコノミー145席を設定した。改修前と比較すると、ビジネスを16席増やし、エコノミーを40席減らした。

 新たなIFE(機内エンターテインメント)を設置し、IFEはパナソニック アビオニクスの「eX3」を導入した。

 改修初号機は2015年9月、ロンドン-ニューヨーク線に導入。改修した747-400はニューヨーク線のほか、シカゴとサンフランシスコ、シアトル、ワシントンDC、ボストン、トロント、ヨハネスブルグ、ドバイ、リヤド、クウェートの各線に投入する。

 ブリティッシュ・エアウェイズは現在、747-400を40機保有している。座席数は3種類で、改修した275席タイプのほか、299席(ファースト14席、ビジネス70席、プレミアムエコノミー30席、エコノミー185席)と345席(ファースト14席、ビジネス52席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー243席)を導入している。

 同社は1986年8月、747-400を16機発注し、1989年6月に初号機を受領。これまでに57機を発注し、受領した。最後の発注は1996年9月の13機で、最後に受領したのは1999年4月。

 ジャンボの愛称で親しまれた747は、燃油費の高騰や飛行機の技術的な進歩により、世界的に退役が進んでいる。日本では、全日本空輸(ANA/NH)が2014年3月31日に運航した那覇発羽田行きNH126便を最後に、旅客型が全機退役。現在日本国内で運航されている747は、政府専用機と日本貨物航空(NCA/KZ)の貨物型のみ。

関連リンク
ブリティッシュ・エアウェイズ

ブリティッシュ・エアウェイズの747
ブリティッシュ・エアの747改修初号機、ニューヨーク線に(15年9月24日)
ブリティッシュ・エア、747を18機改修 パナソニックIFEなど(15年7月22日)
ブリティッシュ・エアの747でティーショット ジャスティン・ローズのチャリティ(14年10月2日)

現役で活躍する747
キャセイパシフィック航空の新塗装機、747貨物機にも 香港に到着(16年1月27日)
カンタス航空、羽田にシドニー初便到着 747で毎日運航(15年8月1日)
最新ジャンボ、日本初就航 写真特集・羽田に現れたルフトハンザ747-8(14年10月28日)

各社で退役が進む747
キャセイパシフィック航空のジャンボ、羽田発で10月退役 最終出発前に見学会招待(16年8月5日)
ユナイテッド航空の747、18年末退役へ 特定の後継機材なし(16年3月11日)
エールフランスの747、14日退役(16年1月8日)
デルタ航空の747-400初号機が退役 博物館展示へ(15年9月10日)
カンタス航空、787-9を17年導入 747置き換え(15年8月21日)
カンタスの747、ラストフライト動画公開 飛行時間15分弱(15年3月9日)
デルタ航空の747、17年までに退役へ(14年10月21日)
ANA最後のジャンボ、JA8961離日 747姿消す(14年4月16日)

後継の747-8減産、生産中止も
ボーイング、747-8製造中止検討 苦境のジャンボ、貨物低迷響く(16年7月29日)
ボーイング、747-8減産へ 9月から月産0.5機(16年1月22日)

ブリティッシュ・エアウェイズ関連
ブリティッシュ・エア、操縦室での記念撮影サービス iPad用アプリ導入(16年8月4日)
ブリティッシュ・エア、成田に787-9(16年7月8日)
ブリティッシュ・エア、香港就航80周年 23都市経由で10日間(16年4月13日)
数字で振り返るブリティッシュ・エア羽田便 就航5年で紅茶99万杯(16年2月26日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post