エアライン, ボーイング, 機体 — 2026年4月9日 15:53 JST

737 MAX、新生産ライン今夏稼働で増産へ 初のエバレット製737

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 ボーイングは現地時間4月7日、737 MAXの新生産ライン「North Line(ノースライン)」をワシントン州シアトル近郊のエバレット工場内に設け、今夏稼働させると明らかにした。エバレット工場で737を製造するのは初めて。単通路機の生産能力を拡大し、将来的な月産47機超の増産体制につなげる。

ファンボロー航空ショーで展示飛行する737 MAX 8=16年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ノースラインは737 MAXの全モデルに対応。当面は737-8(737 MAX 8)、737-9(737 MAX 9)、型式証明の取得を待つ737-10(737 MAX 10)の製造に注力する。生産工程はレントン工場の737製造プロセスを基本的に踏襲するが、新設備「737ウイング・トランスポート・ツール(737 Wing Transport Tool)」を導入し、一部が完成した主翼をエバレット工場の最終組立工程へ搬送する。

 本格稼働後は、生産レートを落として工程を確認する低率初期生産(LRIP)を実施する。初期製造の機体を使ってFAA(米国連邦航空局)への適合性実証を進め、ノースラインをボーイングの生産証明「PC700」の下で運用できるようにする。LRIP完了後は737 MAX全体の製造工程に組み込み、月産47機超の生産を支える。

 ライン立ち上げに向け、新規採用者に加え、レントン、エバレット、モーゼスレイクの各拠点で働く従業員も配置する。新規採用者は12週間の基礎訓練を受けた後、レントン工場で構造化OJT(SOJT)を実施し、安全と品質の基準を維持しながら立ち上げを進めるという。

ファンボロー航空ショーで飛行展示を披露する737 MAX 10=22年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

パリ航空ショーで飛行展示を披露するボーイング737 MAX 9=17年6月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ファンボロー航空ショーで飛行展示を披露する737 MAX 7=18年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 737 MAXは、大別すると737-7から-10まで4つのタイプがあり、基準となる標準型は、737-800の後継で2016年1月に初飛行した737-8(1クラス189席)。737-7(同172席)はもっとも胴体が短い短胴型で737-700の後継機、737-9(同220席)が長胴型で、従来型では胴体がもっとも長かった737-900の後継機となる。超長胴型の737-10は最大の737 MAXで、最大1クラス230席仕様にできる。

 このうち、737-8と-9は就航済みだが、737-7と-10は型式証明の取得が遅れているため、引き渡しが始まっていない。

 国内の航空会社で737 MAXを発注したのは、スカイマーク(SKY/BC、9204)、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)、日本航空(JAL/JL、9201)の3社。スカイマークは現行機材737-800(1クラス177席)の後継機として737-8を13機、座席数が19%増の1クラス210席となる737-10を7機の計20機を導入予定で、日本国内では最初に737-8を受領する見通し。当初は2025年から受領予定だったが、ボーイングの引き渡しが遅れている。

 ANAは737-8を30機確定発注し、6月から導入を予定。JALは737-8を38機発注済みで、2027年度から受領開始を予定している。

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