ボーイング, 機体 — 2026年8月17日 22:46 JST

777Xと737-10、自然着氷試験完了 実際の雲で性能確認

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 ボーイングは、開発中の次世代大型機777Xの旅客型777-9と、737 MAXファミリー最大の737-10(737 MAX 10)について、実際の雲の中で機体に氷を付着させる自然着氷試験を完了した。両機種は同時期に複数日にわたる試験を進め、同じ日に完了。米国西部とカナダ上空で、主翼や尾翼などに氷が付着した状態でも操縦性を維持し、各システムが設計通り機能するかを確認した。

自然着氷試験を実施する777-9=PHOTO: Ryan Coe/Boeing

 自然着氷試験は、新型機の認証に必要な試験の一つ。通常の運航では避ける着氷条件のある雲に入り、主翼や水平・垂直尾翼などに1インチから2インチ程度の氷を付着させて操縦性などを評価する。最終日の飛行時間は777-9が8.5時間、737-10が6時間だった。具体的な試験実施日や完了日は明らかにしていない。

 試験では、ボーイングの気象担当者が数週間にわたって気象パターンを追跡し、飛行中の乗員と連絡しながら、氷が形成されやすい過冷却水滴を含む雲の場所や高度、温度を絞り込んだ。試験機には、水滴の直径や飛行中の大気条件を測定する装置を搭載し、試験に必要な雲であることを確認した。

 777-9の飛行試験機にはWi-Fiも搭載し、気象担当者が適した座標を伝えるなど、リアルタイムで情報を共有した。777-9と737-10は、それぞれ別の雲の帯で同時に着氷データを収集した。

 737-10は、737 MAXでは胴体長がもっとも長い機体。7月28日に最後の認証飛行試験を終えており、ボーイングは2026年中に認証関連作業を完了し、2027年の初納入を目指している。

 国内では、スカイマーク(SKY/BC、9204)が737-10を7機導入する。初号機は2028年に引き渡される見通しで、座席数は1クラス207席。737-8(737 MAX 8)や737-800より座席数を増やし、羽田-福岡線など搭乗率が高い路線への投入を予定している。

 777-9は、7月16日時点で計画している認証試験の50%を完了。今回ボーイングは、飛行試験が1700回超、4800飛行時間超に達したとしている。2027年の初納入に向け、残る認証作業を進めている。

 日本では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が777-9を18機発注済み。2014年に20機を発注し、2022年にうち2機を貨物型777-8Fへ変更した。ANAHDは777-9を2027年度下期以降に初受領する予定としている。

自然着氷試験を実施する737-10=PHOTO: Ryan Coe/Boeing

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