全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の株主総会が6月26日、グランドプリンスホテル新高輪で開会した。前日25日に上級会員向けカード「ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)」の制度改定について、内容の見直しを検討していることを明らかにするなど、国内線サービスの見直しなどで利用者から強い反発を買う中での開催となる。午前10時時点の来場株主数は770人となっている。

東京・高輪で開かれているANAホールディングスの株主総会=26年6月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
SFCの制度改定は4月に発表。2028年4月からANAカードとANA Payの年間決済額に応じて会員区分を設け、300万円以上を「SFC PLUS」、300万円未満を「SFC LITE」に分ける。LITEでは空港の「ANAラウンジ」を利用できず、航空連合「スターアライアンス」の会員資格も従来の最上位「ゴールド」から「シルバー」へ格下げするとし、特に既存会員から強い反発を招いた。
特に制度改定発表まで、芸能人が出演するテレビ番組での「マイル修行」により、会員資格取得をPRしていた点も、反発を招く要因となった。
その後、5月19日に実施した国内線サービスのリニューアルにより、利用者からはチェックインができないといったシステムの不具合、新運賃「シンプル」などに対する不満など、コロナ後の利用者の不満が一気に噴出した形だ。
また、問い合わせが殺到することで、メールによる問い合わせは回答まで最長2カ月かかる点や、最上級「ダイヤモンド」会員向けの電話窓口も長時間待ちが常態化するなど、さまざまな点で改善を求める声が上がっている。
一方、日本航空(JAL/JL、9201)は23日に株主総会を開いた。決済額に応じて空港ラウンジを利用できなくしたり、加盟する航空連合「ワンワールド」のステータスを引き下げたりする可能性があるかとの質問が株主から出たが、マイレージ・ライフスタイル事業本部長の西田真吾執行役員は、「ラウンジに入りにくくする、あるいはワンワールドのステータスを格下げする改定は考えていない」と回答した。
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