ブラジルのエンブラエルは、コロンビア航空宇宙軍(FAC)が空中給油・輸送機KC-390「ミレニアム」2機を取得する契約を締結したと現地時間8月4日に発表した。コロンビアはブラジル以外の中南米で初めてKC-390を採用し、世界では13カ国目となる。

コロンビア航空宇宙軍のKC-390(イメージ、エンブラエル提供)
FACは、KC-390を航空輸送と空中給油能力の近代化に活用。最近取得したグリペン戦闘機との連携運用にも対応する。契約には任務装備やサービス・支援パッケージなども含む。
KC-390の最大ペイロードは26トン、最高巡航速度はマッハ0.80(470ノット)。貨物・兵員輸送のほか、装備・人員の空中投下、医療搬送、捜索救難(SAR)、消火、人道支援などに対応し、仮設滑走路や未舗装滑走路でも運用できる。空中給油装備を取り付けることで、給油機と被給油機の双方として使用できる。
C-390/KC-390はブラジルのほか、ポルトガル、ハンガリー、韓国、オランダ、オーストリア、チェコ、ウズベキスタン、スウェーデン、アラブ首長国連邦(UAE)、スロバキア、リトアニアが採用している。
エンブラエルとFACの関係は35年以上にわたり、FACはEMB-312「トゥカーノ(ツカノ)」を導入後、A-29「スーパートゥカーノ(スーパーツカノ)」も採用した。
ロンドンからこんばんは。エンブラエルKC-390のコックピットで離陸動画を撮りました。C-130の置き換えなどで売れてる輸送機です。撮影は6月でファンボローではないです。 pic.twitter.com/MpwZS4N1uM
— Aviation Wire (@Aviation_Wire) July 19, 2026

KC-390を導入するコロンビア航空宇宙軍とエンブラエルの関係者(同社提供)
関連リンク
Embraer Defense & Security
C-390解説
・軍用輸送機C-390でも存在感 エンブラエル、C-130経年機置き換え狙う(24年7月22日)
・C-390、チェコ空軍へ初納入 契約から20カ月(26年7月19日)
・C-390、UAEから最大20機受注 中東初採用(26年5月8日)
・KC-390、グリペンEへの給油認証試験完了 ブラジル空軍・エンブラエル・サーブ共同で(25年11月15日)
・韓国とエンブラエル、防衛分野で協力拡大 C-390アジア初採用(25年10月24日)
・スウェーデン、C-390を4機契約 7機オプション(25年10月7日)
・ポルトガル空軍、A-29NATO仕様が初飛行 KC-390 3号機も受領し編隊飛行(25年7月19日)
・チェコ国防省、C-390発注 NATOで4カ国目(24年10月26日)
