エアバス, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2026年4月25日 13:15 JST

エア・カナダ、A321XLR初受領 フルフラットで大西洋横断

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 エアバスは現地時間4月24日、エア・カナダ(ACA/AC)にA321XLRの初号機(登録記号C-GXLR)を引き渡したと発表した。SMBCアビエーション・キャピタルからのリースで、エア・カナダはカナダで初めてA321XLRを導入する航空会社となり、モントリオール発着の大西洋路線に投入する。

エア・カナダのA321XLR初号機(同社提供)

 導入予定30機のうち最初の1機で、短距離向けの単通路機と長距離向けのワイドボディ機の間を埋める機材と位置づける。新規と既存の長距離路線で運航効率を高めるほか、地方都市市場へのノンストップ展開にも活用する。

 客室は2クラス182席で、ビジネスクラス「シグネチャー・クラス」が14席、エコノミーは168席。ビジネスクラスは1-1席配列で、全席が通路に直接アクセスできるフルフラットとした。エア・カナダによると、カナダの単通路機でフルフラットを採用するのは初めてという。

 機内はエアスペース客室で、Bluetoothオーディオ対応の機内エンターテインメントや、収納容量を60%増やした手荷物収納棚(オーバーヘッドビン)、時差ぼけ軽減を目的としたアンビエント照明を採用した。14日に発表した仕様によると、モニターはビジネスクラスが19インチ、エコノミーが13インチの有機EL(OLED)で、充電用USB端子はType-C、電源コンセントも備える。

エア・カナダA321XLRのビジネスクラス(同社提供)

エア・カナダA321XLRのビジネスクラス(同社提供)

 エンジンはプラット・アンド・ホイットニー製PW1100G-JMを採用。最大航続距離は4700海里(約8704キロ)で、モントリオールとトロントからベルリン、トゥールーズ、エディンバラなどへの大西洋横断直行便に投入できる。エアバスによると、前世代の競合機に比べて1席あたり燃料消費を30%削減し、NOx(窒素酸化物)排出量と騒音も抑えた。

 A321XLRを含むエアバス機は最大50%のSAF(持続可能な航空燃料)で運航でき、エアバスは2030年までに100%SAF対応を目指している。3月末時点のA321XLR受注は500機超。エア・カナダは現在、エアバス機136機を運航しており、今年2月に発注したA350-1000を含め61機を追加発注している。

エア・カナダのA321XLR初号機(エアバス提供)

エア・カナダのA321XLR初号機(同社提供)

エア・カナダのA321XLR初号機(同社提供)

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