日本航空(JAL/JL、9201)の鳥取三津子社長は1月6日、ニューヨークで同社のエアバスA350-1000型機がイスラエル機に接触されたトラブルについて、「(受領時に)私がトゥールーズ(の工場)から乗ってきた機体で、すごいショックだ」と心境を明かした。運航から外れた1機分を補うため、次の11号機受領前倒しをメーカー側と調整していることを明らかにし、2026年3月期通期のEBIT(財務・法人所得税前利益)予想の2000億円は「大丈夫だ」と達成に自信を示した。

トゥールーズから羽田空港へ到着したJALのA350-1000 10号機JA10WJ=25年7月18日 PHOTO: Kiyoshi OTA/Aviation Wire

A350-1000 10号機の状況を説明するJALの鳥取三津子社長=26年1月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
トラブルは現地時間2025年12月14日に、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)で発生した。整備作業を終えて駐機中だったJALのA350-1000の10号機(登録記号JA10WJ)に対し、牽引(けんいん)中だったアルキア・イスラエル・エアラインズ(AIZ/IZ)のA330-200(9H-ALC)の右主翼が接触。JAL機はコックピットの窓などに損傷を受け、現地で整備処置が必要になった。
10号機は、2025年7月に就航したばかりの新造機。この影響により1月30日にかけてニューヨーク線やロンドン線などで計30便の欠航が決まっている。JALはA350-1000を13機発注済みで、今年度内は11機体制を目指す。

羽田空港を離陸するJALのA350-1000 10号機初便=25年7月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
鳥取社長は今後の機材計画について、「次の飛行機(の受領)を少しでも早めるよう頑張っている」と述べ、早期受領を目指してエアバス側と交渉しているという。欠航などの影響については「(運航計画を)チームでしっかり組み直し、極力ご迷惑をおかけしない形でしのいでいく」と語り、国内線を含めた全社的な機材繰りと営業努力でカバーしていくとした。
その上で、通期のEBIT目標2000億円については「A350以外の部分も含めて全員で補っていけるよう、気合いを入れて頑張る」とし、達成は揺るがないとの認識を示した。
2026年3月期通期連結決算(IFRS)の予想は、売上収益が1兆9770億円(25年3月期比7.2%増)、EBITは2000億円(16.0%増)、純利益は1150億円(7.4%増)を見込む。
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