エアライン, 官公庁 — 2025年12月23日 22:46 JST

JAL、急な揺れでCA骨折 サンフランシスコ発成田行きJL57便

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 12月22日午後1時27分(日本時間)ごろ、カムチャツカ半島の南約1190キロの太平洋上空で、日本航空(JAL/JL、9201)のサンフランシスコ発成田行きJL57便(ボーイング787-9型機、登録記号JA865J)が突然の揺れに遭遇し、客室乗務員1人が右内側楔状骨(ないそくけつじょうこつ)を骨折した。シートベルトサインは点灯中だった。けが人が出たことで、国土交通省航空局(JCAB)は23日、「航空事故」に認定した。乗客やほかの乗務員からは、けがの申し出はないという。

客室乗務員が急な揺れで骨折したJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JL57便は乗客185人(幼児なし)と乗員13人(パイロット3人、客室乗務員10人)の計198人を乗せ、サンフランシスコを現地時間21日午後0時38分(日本時間22日午前5時38分)に出発。機体が揺れに遭遇したのはカムチャツカ時間22日午後4時27分(日本時間同日午後1時27分)ごろで、カムチャツカ半島の南約1190キロ、高度約3万8000フィート(約1万1600メートル)を飛行中だった。その後、成田には同日午後5時2分に到着した。

 骨折した客室乗務員は、シートベルトサインが点灯中の突然の揺れで負傷し、後日病院で「右内側楔状骨骨折」と診断された。

 「航空事故」は、航空法第76条に定められている「航空機の墜落、衝突又は火災」「航空機による人の死傷又は物件の損壊」「航空機内にある者の死亡(自然死等を除く)又は行方不明」「航行中の航空機の損傷」を指し、骨折などのけが人が出た際も認定される。

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