日本航空(JAL/JL、9201)は、ボーイング787型機の副操縦士を募集している。タイプレーティングの有無を問わず、航空会社での乗務経験を持つ副操縦士を対象としている。

787の副操縦士を募集しているJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
契約は5年間で、勤務地は羽田空港と成田空港。乗務形態はコミューター制で、毎月10日間の連続休暇が設定されるほか、住宅の手配や航空券、健康保険も用意される。
パイロットとしての最低要件は、旅客航空会社での総飛行時間が4000時間以上、最大離陸重量5万5000kg以上の機材でのPIC(機長)経験が1500時間以上、国際線旅客便の乗務経験、EFIS(グラスコックピット)機材での1000時間の飛行実績など。最終乗務日は過去12カ月以内であることが望ましいとしている。
ICAO(国際民間航空機関)加盟国が発行した有効なATPL(航空運送操縦士証明)と機種限定資格、英語能力レベル4以上が必要。経験豊富な機長クラスの人材も、入社後は副操縦士として乗務し、JAL側の承認を得た上で将来的に機長への昇格の可能性があるという。
採用はCAE Parc Aviationが担当している。
関連リンク
CAE Parc Aviation
日本航空
JALのパイロット訓練
・777と787混乗可能に JAL機長「違和感なく777に戻れました」特集・MFF制度のいま
・「”評価”という言葉はなるべく使わない」特集・JALパイロット訓練、自家製データベース活用
・「訓練再開早いのでは、と意見あった」特集・JAL進俊則氏に聞く破綻後のパイロット自社養成
・運航データを反映する新制度 特集・JALパイロット訓練の今 第2回EBT編
・FileMakerで評価基準を明確化 特集・JALパイロット訓練の今 第1回CB-CT編
・パイロットも“千本ノック”から“データ戦”へ JALが国内初の訓練体系化
特集・JALパイロット自社養成再開から5年(全5回)
(1)ナパ閉鎖を経てフェニックスで訓練再開
(2)旅客機の感覚学ぶジェット機訓練
(3)「訓練は人のせいにできない」
(4)グアムで737実機訓練
(5)「訓練生がやりづらい状況ではやらせたくない」
