エアライン, 空港 — 2025年7月3日 23:59 JST

ANA、羽田プレミアムチェックイン南側が新装開業 全3カ所そろう

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 全日本空輸(ANA/NH)は7月3日、羽田空港国内線の上級会員向け施設「ANAプレミアムチェックイン(ANA PREMIUM CHECK-IN)」の南側が6月27日にリニューアルオープンしたことを明らかにした。2024年12月から順次リニューアルしていたもので、南側のオープンで出そろった。

羽田空港のANAプレミアムチェックイン(北側)=24年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 リニューアルしたのは、ANAのマイル制度「ANAマイレージクラブ(AMC)」の最上位ステータス「ダイヤモンドサービス」会員向けの「ANAスイートチェックイン」と、AMC上級会員やプレミアムクラス利用者向けの「ANAプレミアムチェックイン(ANA PREMIUM CHECK-IN)」で計3カ所。羽田第2ターミナル南側にあるスイートチェックインが2024年12月2日、北側のプレミアムチェックインが同月18日にリニューアルオープンした。残る南側のプレミアムチェックインは今夏の予定としていたが、6月27日から営業を始めた。

 保安検査には、複数の乗客が検査レーンを同時に利用できる「スマートレーン」を導入。パソコンや液体物の取り出しが不要になった。これにより、スイートチェックインの処理能力は従来の最大3倍相当、プレミアムチェックインは同2倍相当に向上し、保安検査場を通過するまでの時間を短縮している。

ANAがリニューアルした羽田空港国内線ANA SUITE CHECK IN(手前)と南側ANA PREMIUM CHECK-INのイメージ(同社提供)

 羽田の第2ターミナルは、一般の保安検査場には2019年10月からスマートレーンが順次導入されており、パソコンなどが取り出し不要な検査に切り替わっている。今回のリニューアルで、上級会員向けも同様になった。

 スイートチェックインは、国内線は羽田空港のみで、国際線は羽田・成田の2空港にある。今回の羽田国内線のリニューアルでは、ユネスコ無形文化遺産にも登録された伝統技術の一つ、左官壁を採用して左官職人の久住有生さんが手掛けた。ダークブラウン系の落ち着いた空間で、羽田の国内線だけの特別感を出した。カウンターを3台増設し、車いすなどでも利用しやすい高さが低い「ローカウンター」を含めて計6台にした。

 羽田の第2ターミナルは2004年12月1日に本館がオープンし、昨年20周年を迎えた。2018年12月10日に供用開始となった本館北側のサテライト施設とは、今年3月19日につながり、徒歩で移動できるようになった。

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