エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年5月8日 21:08 JST

チャイナエアライン、777Xを最大23機発注 777-9と777-8F貨物機

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 ボーイングは現地時間5月8日、台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)が次世代大型機777Xを最大23機発注したと発表した。確定発注は旅客型の777-9を10機、貨物型の777-8Fを4機の計14機で、追加発注のオプションとして旅客型5機、貨物型4機を設定した。台湾の航空会社で初めて777Xファミリーを導入する。

チャイナエアラインが発注する777Xファミリーの旅客型777-9(手前)と貨物型777-8F(ボーイング提供)

 今回の契約は今年3月に確定済みで、ボーイングの受注実績では匿名顧客として掲載されていた。777の後継機となる777Xは、メーカー標準座席数が2クラス395席の777-8と426席の777-9の旅客型2機種、最大積載量(ペイロード)118トンの貨物型777-8Fの計3機種で構成。開発は777-9から進められており、航続距離は7295海里(約1万3510キロメートル)となる。現行の777-300ERと比べて燃料消費量とCO2(二酸化炭素)排出量を20%削減できるとしており、北米や欧州の長距離路線に投入する。

 チャイナエアラインは、長距離国際線の機材として777-300ERや大型貨物機777Fを導入しており、ボーイング機は707や727の時代から約60年運航している。高星潢(Kao Shing-Hwang)会長は「777Xの最新技術と性能は、旅客と貨物の両面で競争力を高め、持続可能性の目標達成にも貢献する」と述べた。

 777-8Fは、747-400F並みの最大積載量ながら燃費を約30%改善し、騒音も6割削減できるという。



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