日本航空(JAL/JL、9201)は、羽田-パリ線に5月1日から隔日で投入するエアバスA350-1000型機を、5日から6月30日までの期間限定で毎日運航する。機材繰りに伴い一時的に投入便数が増える。

A350-1000をパリ線に期間限定でデイリー投入するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALによると、5月1日から4日までは奇数日がA350-1000、偶数日は従来のボーイング777-300ER型機で運航。5日から6月30日まではA350-1000による1日1往復のデイリー運航となり、7月1日から31日までは偶数日がA350-1000、奇数日が777-300ER、8月1日から30日までは奇数日がA350-1000、偶数日は777-300ERで運航する。
パリ線の運航スケジュールは、パリ行きJL45便が羽田を午前10時20分に出発し、午後5時55分着。羽田行きJL46便は午後8時25分にパリを出発して、翌日午後5時20分に到着する。A350-1000の正式なデイリー化は、決まり次第発表する。

JAL A350-1000の個室ファーストクラス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JAL A350-1000の個室ビジネスクラス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
A350-1000の座席数は4クラス239席で、ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用。ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)で、ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。
ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。
JALのA350-1000は、2024年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日からダラス・フォートワース線、10月24日からはロンドン線に投入済み。来月5月1日から羽田-パリ線、今年度の夏ダイヤ期間中(3月30日から10月25日)にはロサンゼルス線への投入を計画している。JALは777-300ERと同数の13機を発注済みで、受領初年度の2024年度は8機が計画通り引き渡され、今年度は11機体制となる見通し。
運航スケジュール
JL45 羽田(10:20)→パリ(17:55)
JL46 パリ(20:25)→羽田(翌日17:20)
関連リンク
JAL国際線 AIRBUS A350-1000
日本航空
25年度
・「就航したての機体のように」JAL A350-1000初の重整備完了へ、2号機ロゴなしに(25年4月15日)
・JAL A350-1000、パリ5/1就航 ロサンゼルスも夏ダイヤに(25年1月21日)
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動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・JAL A350-1000 ロンドン線初便 羽田出発
写真特集・JAL新旗艦機A350-1000
(1)ダブルベッドも可能な個室ファーストクラス
(2)個室内で完結する足もと広々ビジネスクラス
(3)後ろを気にせず電動リクライニングできるプレエコ
(4)4K13インチ画面エコノミーは快適さ追求